1.契約している住宅ローン金利、「変動金利タイプ」が8割に
「契約している住宅ローンの金利タイプ(複数回答)」は、住宅ローン利用者(4,018人)の8割以上となる80.0%が「変動金利タイプ」を契約しているとの結果に。次いで「当初固定金利タイプ」の8.7%、「フラット35」の6.1%、「全期間固定金利タイプ」の4.9%となっている。
「変動金利」の利用者からは「変動で低い金利で契約ができた(40代・男性)」、「手続きが速く、変動金利がわかりやすかった(30代・男性)」など、金利の低さや柔軟性を重視して変動型を選択している傾向が伺えた。
2.約2人に1人が加入、団信の特約保障最多は「がんに対する保障」
「加入した団体信用生命保険の特約保障(複数回答)」は、「がんに対する保障」が最多の52.4%と、死亡・高度障害(基本保障)を除く特約の中で、約2人に1人が「がんに対する保障」に加入していることがわかった。
その他の特約保障では、「脳卒中・急性心筋梗塞に対する保障」が29.6%、「生活習慣病(高血圧、糖尿病、腎疾患、肝疾患、慢性膵炎など)に対する保障」が19.8%と続いている。
3.住宅ローンの借り換え、きっかけは「借り換え前の住宅ローンの金利が高かったから」が約8割に ~利用者の金利変動への不安も前年より上昇傾向
「住宅ローンを借り換えようと思ったきっかけ(複数回答)」については、「借り換え前の住宅ローンの金利が高かったから」が、前年の2024年から2.7pt増加し75.9%で最多となった。
次いで、「固定金利の期間が終了した(終了間近だった)から」(12.8%)、「借り換え前の団体信用生命保険の保障内容が充実していなかったから」(8.5%)と続いた。
また、「住宅ローンの不安点」について、自由回答で聴取したコメントのキーワード上位10項目では、「金利」が前年に続き45.9%で最多に。割合も3.7Pt増加している。
次いで「変動」が22.9%、「上昇」が9.7%と続き、「上昇」は、昨年の「今後」を抜いて3位となった。なお「今後」も7.6%でこれに続いており、金利変動に対する不安が昨年より高まっていることがうかがえる結果となっている。
その他では、前年の上位10項目になかったキーワードとして「支払い」(1.5%)、「生活費」(0.8%)がランクイン。
4.ローン返済期間、約半数の50.6%が「31年~35年」を選択 ~住宅別「中古住宅」は中期返済も長期と同程度
「住宅ローンの返済期間(単一回答)」については、全体では約半数の50.6%が「31年~35年」を選択、次いで「21年~30年」(21.6%)、「15年~20年」(12.8%)という結果となった。
また、住宅種類別では、「新築の注文住宅」の47.9%、「新築の建売住宅」の56.7%、「新築の集合住宅」の59.1%が「31年~35年」を選んでおり、新築住宅は、約5~6割が「長期返済」を選んでることがわかった。
一方、「中古住宅」も「31年~35年」が最多ではあるものの、割合は「中古の戸建て住宅」で40.4%、「中古の集合住宅」で47.9%にどまっており、「15年~20年」、「21年~30年」といった「中期返済」を選んだ人は「中古の戸建て」で計45.3%、「中古の集合住宅」で計42.1%と、新築住宅と比較すると、中期の返済期間を選ぶ人も同程度の割合となっている。
なお、最新の 「2025年 住宅ローンランキング」では、【イオン銀行】が初の総合1位。総合2位には【ソニー銀行】、総合3位には【SBI新生銀行(旧:新生銀行)】がランクインとなっている。