今回の住人(アルジ)は、32歳の夫と28歳の妻。
家の中は立派な梁がむき出しに。栗やケヤキなどいい木を使っているのでそのまま残している。照明は、家にあった古い田植えの道具に和紙を貼っておしゃれに作り替えた。照明だけでなく、家全体も自分たちでリノベーションしたという。
夫は東京で営業マンをしていたが、田舎暮らしへの憧れが捨てきれず、3年で仕事を辞めてバイクで日本一周の旅へ出た。そこで農作業を体験できる農家民宿で自給自足の暮らしを経験。その時の強い印象から、自分も自給自足の生活がしたいと思うようになった。
実は、ボロボロで、まるで廃墟のような状態だった家。そんな中でセルフリノベーションを始めた。2つの和室は建具を取り払い、36帖のリビングにした。一番苦労したのが浴室。傷んでいた風呂を、夫の夢だった五右衛門風呂に改装した。
食材も自給自足。畑では夏野菜を中心に約30種類を栽培中。そんな畑の奥では、50羽の福井地鶏を飼っている。1日20個ぐらい産まれる卵は、宿の人に食べてもらっている。実は、日本一周中に泊まって感激した経験から、自宅で農家民宿をオープン。