櫻井が武蔵三郎を演じる“占拠シリーズ”は2023年『大病院占拠』、24年『新空港占拠』と続編が制作され、今作は3作目となる。占拠シリーズの醍醐味は、面で顔を隠した武装集団から次々に突きつけられる要求と、迫りくるタイムリミット。物語が進むにつれて、犯行の動機、犯人たちの素顔が明らかになる。しかし、明らかになればなるほど、隠されていた真実は深い謎を刻む。息もつかせぬ“どんでん返し”からの“どんでん返し”というスピード感のある展開が話題となった。第3弾の今作も、一瞬も気の抜けない完全オリジナルのタイムリミット・バトル・サスペンスとなる。
武装集団「妖(あやかし)」のリーダー「般若」の正体は、武蔵の義弟で刑事の伊吹裕志(加藤清史郎)だった。捜査指揮本部メンバーと武蔵の妻・裕子(比嘉愛未)は、動揺を隠せない。
自らの正体を明かした伊吹は、武蔵に向けて「2時間以内に、あなたの闇を突き止め、私が般若になった理由を明らかにしてください」と告げる。スタジオ内に設置された毒ガス風船入りの密閉空間に詰め込まれた6人の人質に対して、用意された防護マスクは5個。タイムリミットまでに間に合わなければ、風船が破裂し、毒ガスによって人質の誰かが中毒死することになる。
人質を救うため、自らの闇を突き止めるため、“のっぺらぼう”のアジトへ向かった武蔵と天草樹(曽田陵介)。
伊吹はなぜ般若になったのか。青鬼・大和耕一(菊池風磨)が伝えた真実が明かされる。