映画館が遊び場という映画好きの少女が、芝居を深めるべくTSALへ＜トライストーン・アクティングラボ受講生インタビュー・石川未楽＞ (2025年8月15日)

小栗旬、田中圭、綾野剛、坂口健太郎、間宮祥太朗、木村文乃、赤楚衛二、葉山奨之、原菜乃華など、実力派俳優が多数所属するトライストーン・エンタテイメント直営の俳優養成／演技研究所『トライストーン・アクティングラボ（以下：TSAL）』。ここで学ぶ受講生たちは、様々な境遇を経て、本物の俳優を目指し、本気で芝居を学ぶために集った、熱い心を持った俳優・女優たち。彼らがTSALと出会ったきっかけ、そして彼らの芝居にかける想いを聞いた。〈取材・文／児玉澄子 撮影／厚地健太郎〉 TSALは、人気・実力を兼ね備えた俳優が所属する芸能プロダクション、トライストーン・エンタテイメント直営の俳優養成／演技研究所。演技の未経験者から、演技術の向上を目指すプロの俳優まで、幅広く門戸を開いている。講師陣は多数の俳優を指導してきたエキスパートぞろい。また、映画や舞台の製作者、監督、演出家、俳優などによる特別講義も実施している。 現在第一線で活躍する前原滉も、演技未経験でTSAL入所～レッスンを経てトライストーン・エンタテイメントに所属をした一人であり、主演映画『ありきたりな言葉じゃなくて』が2024年12月に公開され、2025年1月には映画『アンダーニンジャ』（小津役）が公開。また東野絢香もTSALで芝居を磨き、トライストーン・エンタテイメントに所属。NHK大河ドラマ『べらぼう～蔦重栄華乃夢噺～』にて花魁・志津山役で出演、2025年公開の出映画『ゴーストキラー』『でっちあげ ～殺人教師と呼ばれた男』など多数の映画にも出演している。 ■石川未楽インタビュー／「役者として大事な“自分ごと"として役を捉える視点に気付かされました」──TSALに入所するまでの経歴を教えてください。「母が小劇場が好きで、幼い頃から芸能が身近にありました。また私自身も中学生の頃から映画館が"遊び場"で、将来は当たり前のようにエンタメの世界に進むものだと思っていました。高校卒業後には演技の専門学校へ進学。卒業時のオーディションでは複数の事務所や養成所から声がけをいただいたのですが、私の中で最も刺さったのが、現状だけでなく伸び代も含めて評価してくださったTSALからのコメントでした。専門学校の進路担当者の『TSALレッスンはとても質が高い』という太鼓判も後押しとなり、さらに芝居を深めるためにTSALに入所しました」──入所から4年、ご自身の成長をどう感じていますか？「映画好きの多いTSAL生の中でも、私はかなりの本数を観ているほうだと思います。それだけに講師から『このままでは映画評論家になる』と言われた時にはハッとしました。映画を客観的に観るあまり、役者として大事な“自分ごと"として役を捉える視点が欠けていたことに気付かされました。講師からは『まずTSAL内で"何屋"か決めなさい』と指導されています。普段、私は口から生まれたと言われるくらいおしゃべりなのに、芝居となると"いい子ちゃん"になってしまう。『見た目と声質、キャラクターという武器が芝居に落とし込めていない』と指摘されます。今はその『生意気な感じのお芝居』という武器をどこまで尖らすことができるかに挑戦しています」──TSALで得たことは、外部のお仕事にどのように反映されていますか？「最近は演劇関係の繋がりから、外部の舞台に役者としてだけでなく、音響や演出助手といった立場でも携わらせていただくこともあります。そうした経験を通して気付いたのが、TSALでの学びで現場での対応力、柔軟性やコミュニケーション能力も養えているということです。定期的に講師が入れ替わるTSALのレッスンは、多様な芝居の方法論や考えを吸収できるのはもちろん、映像や舞台の”現場”で活躍したい者にとってとてもいい学びの場だと感じています」──直近と将来の目標を教えてください。「実は直近の目標の1つだったTSAL舞台への出演が、今年の春に叶ったんです。TSAL舞台はコロナ以降ストップしていたのですが、専門学校の進路担当者が『質が高い』と言っていたのがずっと気になっていて、TSALのスタッフさんにも以前から『復活しないんですか？』と言い続けていた念願の舞台でした。将来は『日常も非日常も、石川未楽が演じれば説得力がある』と思わせられる役者になるのが目標です」いしかわみら●2000年9月16日、東京都出身。資格：実用英語技能検定2級 特技：ダンス、ヘアアレンジ 趣味：映画鑑賞、散歩、読書 芸歴：艶∞ポリス実験公演2022「コメディを作り上げる」、Netflix「極悪女王」