同作は、かつて科捜研のエースとして活躍し“最後の鑑定人”と呼ばれていた主人公・土門誠(藤木)が、科学的アプローチを駆使して難事件を解決に導いていくサイエンス×ミステリー作品。今作は岩井圭也氏の同名小説を映像化した。
藤木演じる主人公・土門誠(どもん・まこと)は、元科捜研のエースで卓越した鑑定技術の持ち主。白石麻衣演じる高倉柊子(たかくら・しゅうこ)は、土門鑑定所の事務員も兼任する研究員。心理学の道に進みたいと考えていて土門鑑定所では腰掛けくらいの気持ちで働いており、あわよくば転職しようと考えている。
■第8話あらすじ
高倉柊子(白石麻衣)は、研究員として土門誠(藤木直人)の力になろうとDNA鑑定の練習に励んでいた。しかしミスを連発し、土門からは「科学者に必要な繊細さに欠けている」とあきれられてしまう。心ない一言に落ち込む柊子は、鑑定所を辞めて実家に戻ることを考える…。
そんな中、相田直樹(迫田孝也)が藤澤薫子(白石美帆)、西脇康文(竹財輝之助)と共に鑑定所にやってくる。薫子・康文兄妹の父で『西脇化研』の社長・西脇清蔵(高桑満)が亡くなり、顧問弁護士をしていた相田は清蔵の遺言書を確認した。しかし遺言書は2通存在し、1通は薫子、もう1通は康文へ全株式を移譲するとあった。真逆のことが書かれていたため、相田は遺言書の真偽を鑑定してほしいと土門に依頼する。
高倉は遺言書の筆跡鑑定に必要なサンプルを求めて西脇家を訪れる。清蔵が使っていた書斎のデスクから便箋や万年筆、インク、ノート、そしてボロボロになった写真を借りることに。高倉が集めたノートやインクをもとに、土門は筆跡鑑定と写真修復にとりかかる。便箋も気になる柊子は、土門に筆圧痕の鑑定も提案するが「遺言書の筆跡鑑定には不要」と一蹴されてしまう。
数日後、遺言書はどちらも本物という鑑定結果が出た。2通の遺言書は無効となり遺産は兄妹で均等に分け合うことになるため、薫子と康文は険悪ムードに。そんな兄妹の前に清蔵の娘だと名乗る春日由紀(松岡里英)が現れる…。