昨年10月に3度目となる首の手術を受け、長期間のリハビリを経て迎えた今回の公演は、発表直後から大きな話題を呼び、史上最高額となる100万円の「VVIPダイアモンドパッケージ」が全席即日完売。例年以上に注目を集めたステージとなった。
公演2日目の23日、カーテンコール中に一部のファンによる接触行為により右手を負傷するアクシデントが発生。治療を受けながらもYOSHIKIは最後までステージに立ち続け、全10公演をやり遂げた。手術後初となるドラムソロでは途中ふらつくほどの激しい演奏を見せ、鬼気迫るパフォーマンスに観客から大きな拍手と歓声が巻き起こった。開幕日の朝に完成したという新曲「The Seine」も世界初披露された。
今回の公演で最も大きな話題を呼んだのが、会場モニターに登場したバーチャルヒューマン「AI YOSHIKI」。観客からの質問に答えたり、YOSHIKI本人とリアルタイムで掛け合いを行うなど、現実とデジタルを融合させた新しい試みに挑戦。人生観や芸術論を語る深い対話からユーモアあふれるやりとりまで、唯一無二の存在感を放ち、会場からは驚きと笑い、そして大きな拍手が沸き起こった。
共演ゲストには歌手のBeverly、XYのJAY、Ladies XギタリストYUIが登場し、YOSHIKIとともにアレンジされたX JAPANの代表曲を披露。さらに、YOSHIKIプロデュースのガールズグループ「美麗-Bi-ray-」が出演し、デビュー曲「Butterfly」に加えて新曲「Your Jealousy」をディナーショーで初披露。会場は大歓声に包まれ、一気に盛り上がりをみせた。
今年も多くの著名人やVIPが会場を訪れた。世界的俳優 イ・ビョンホン、世界的ファッションデザイナー コシノジュンコ、国際的写真家 レスリー・キー、DA PUMPリーダー ISSA、モデル・タレント アンミカ、人気お笑いコンビ ぺこぱ、そしてハローキティのデザイナー 山口裕子ら、豪華な顔ぶれが集結。さらに、フィギュアスケート世界ジュニア女王 島田麻央 が来場した際には、彼女が演技で使用する「Miracle」をYOSHIKIが急遽演奏し、観客の心を大きく揺さぶる特別な一幕となった。
YOSHIKIは公演を振り返り「フルコンサートは久しぶりでやり切れるかなと正直不安でしたが、今回のステージも多くの人に支えられて実現できました。去年、3度目の首の手術をした時は、もうドラムを叩けないと思っていましたが、演奏の時には手が勝手に動きました。いつも支えてくれているみんなに心から感謝しています」とコメントした。