大阪松竹座の11月公演、松竹創業130周年記念『じゃりン子チエ』の成功祈願・取材会が25日、今宮戎神社で行われ、令和の“チエちゃんファミリー”が集結した。

 『じゃりン子チエ』は、過去複数回舞台化されてきたが、令和になってからは今回が初めて。
「ウチは日本一不幸な少女や」が口ぐせのチエが、正直で不器用ながら心優しい家族、友人・知人ら、そして猫たちに囲まれ、たくましく生きる姿が、世代を超えて、笑いと感動を生み出す。11月15日~25日に上演される。

 主人公チエはNHK連続テレビ小説『ブギウギ』で好演した澤井梨丘、テツは波岡一喜、ヨシ江は三倉茉奈が演じる。このほか、おバァはん役・桂南光、花井拳骨役・赤井秀和、お好み焼き屋のオッちゃん役・山本浩之、ネコの小鉄役・桐生麻耶、脚本のわかぎゑふ氏、演出の村角太洋氏が出席した。

■コメント
わかぎ(脚本)「『じゃりン子チエ』は大阪らしい人情、スピリッツに溢れた作品だと思っています。この不朽の名作の脚本で、大阪松竹座さよなら公演に参加させていただけるのがうれしいです」

村角(脚本)「自分で劇団を立ち上げて15年になりますが、今回が最大の山場です!ものすごく緊張しています!世代を超えて愛されている作品ですので、ファンがたくさんいらっしゃいます。その皆さまのご期待に応えられるような、そして、演劇好きの皆様にも愛していただけるような作品にできればと思います」

澤井「大人気アニメ・漫画のチエちゃんを演じられるのが、とてもうれしいです。チエちゃんの天真爛漫なところは自分と似ているかなと思いますが、私はチエちゃんほどしっかり者ではありません。『ブギウギ』出演をきっかけにOSK『春のおどり』を観劇しましたが、皆さんきらきらしていて!同じ舞台に立てるのがうれしいです」

波岡「テツ役の波岡一喜です。地元の天王寺から18歳で東京に出ました。30年後、テツをやるとは思ってもいませんでした。精一杯やらせていただきます」

三倉「最初、じゃりン子チエの舞台のお話をいただいた時にチエ役かと思ってしまってたんですが、お母さん役と言われて、『あ、そうよね』と思いました(笑)。
“茉奈ちゃんもお母さん役するようになったんだね。感慨深いわ”というお声をいただいておりますので、関西の皆さんに、お母さんになって成長した姿を見せられるように頑張ります」

桂南光「おバァはん役…何でこんなことになってしまったのか…。私は役者ではなく、噺家ですが、わかぎゑふさんは良く知っていますので、台詞少なくしてくださいと言って、どんな役かと思ったらおばぁはんですよ!どうなるかわかりませんし、身なりはおばぁはんですが、中身は南光です!よろしくお願いします」

赤井「今回は長く続いた大阪松竹座の最後の公演ということで、皆さんの心に残る舞台にできるように頑張ります。よろしくお願いいたします」

山本「アナウンサーを40年以上やって、最近は小さな劇場にお芝居にでることもありましたが、まさか松竹座の舞台に出られるなんて夢にも思っていませんでした。お好み焼き屋のおっちゃんのイメージをしながら頑張ります。よろしくお願いいたします」

桐生「お話をいただいた時は、なんで猫役!?と思いましたが(笑)。小鉄として、最後までチエちゃんも守り抜きたいと思います。よろしくお願いします」。

■スタッフ
原作:はるき悦巳
脚本:わかぎゑふ
演出:村角太洋

■キャスト
竹本チエ:澤井梨丘
竹本テツ:波岡一喜
竹本ヨシ江:三倉茉奈

花井拳骨:赤井英和
お好み焼き屋のオッちゃん:山本浩之
小鉄:桐生麻耶(OSK日本歌劇団 特別専科)

ミツル:曽我廼家一蝶
カルメラ兄:曽我廼家桃太郎

カルメラ弟:村角ダイチ
アントニオJr.:中林登生(ENJIN)
おジィはん:佐藤武志
ミツルのお母はん:紅萬子

おバァはん:桂南光
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