米国アカデミー賞公認の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)」は2026年の開催に向け、サイバーエージェントと共同で実施する「サイバーエージェント縦型アワード」の作品募集を開始した。縦型動画ならではの表現力や創造性を評価し、国内外から優れたクリエイティブ作品を募る。


 同アワードは、縦型コンテンツの集積地となる新たな表彰制度として2025年にスタートした。第1回では、こねこフィルムがアワードを受賞し、プレゼンターを務めた岩井俊二監督が「すっかりファンになってしまいました」とコメントするなど、縦型映像の可能性に注目が集まった。

 2回目となる26年度は、対象を国内に限らず海外にも拡大。ライブアクション部門、アニメーション部門、ノンフィクション部門の応募作品の中から、縦型動画として特に「高い効果・表現力」を発揮した作品を選出する。ショートドラマやブランデッドムービー、観光映像など、多様なジャンルが想定されており、創造性やメッセージ性、映像表現の革新性が評価の軸となる。

 受賞者には賞金50万円が贈られるほか、副賞として「極AIお台場スタジオ体験ツアー」と、同スタジオを使用した作品制作権が授与される。「極AIお台場スタジオ」は、AIや3DCGを活用し、広告効果の最大化に特化した最先端のクリエイティブ制作スタジオで、LEDウォールや4Dスキャンなどの設備を備える。

 応募方法は2通り。2026年1月31日までにSSFF & ASIA 2026の各対象部門へ応募した作品は、条件を満たせば自動的に選考対象となる。2月1日から3月31日までは、縦型アワード専用フォームからの直接応募を受け付ける。締め切りは3月31日。

 岩井監督は「縦型動画の躍進が著しく、新しい表現アスペクトとして存在感を増しています。
次回はどんな作品がグランプリを受賞するか楽しみです」とコメント。縦型映像の未来を担うクリエイターたちに向け、国際的な発信の場が再び用意される。
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