スピッツの名曲「楓」を原案にした映画『楓』(公開中)で、副音声上映の実施が決定した。W主演の福士蒼汰、福原遥、そして行定勲監督が並んで作品を振り返りながら語る特別な副音声は、物語の裏側や登場人物の心情を言葉で辿ることができる新たな鑑賞体験となる。

 本作は、事故で双子の弟を失った兄・涼(福士)と、弟の恋人だった亜子(福原)が、それぞれ“秘密”を抱えたままひかれ合っていく切なくも美しい物語。

 副音声上映の決定にあわせて公開された特別インタビュー映像では、印象的なシーンの裏話や、楽曲に込められた演出意図などが明かされている。涼と日和(石井杏奈)のシーンについて、行定監督は「涼の表情が印象に残ったという声が多い」と語り、観客の記憶に残るワンカットに言及。また、亜子が乗る“青い車”の場面では、スピッツの名曲「青い車」をモチーフにしていることが明かされ、楽曲と物語の密接な関係が語られた。

 さらに、弟・恵のフリをする涼が感情を抑えきれなくなる瞬間について、行定監督は「顔の表情やその時のリアクションは、観る側の視点によって受け取り方が変わってくる」とコメント。繰り返し観ることで浮かび上がる伏線や感情の揺らぎも、本作の大きな魅力だという。

 最後に福士は、「副音声を聴きながら登場人物の“秘密”も味わってほしい、劇場で観てもらえたらうれしいです」とメッセージを寄せている。

 副音声上映は26日から開始予定。スマートフォンアプリ「HELLO!MOVIE」をダウンロードすれば、対応劇場にて誰でも楽しむことができる。詳細は公式サイトで確認できる。

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