■メンバーが語る「限界突破」したターニングポイント
――初登場となりますので、自己紹介を兼ねてそれぞれの「限界突破」となったターニングポイントを教えてください。
【ANAMI】私の最初のターニングポイントはまず、アメリカの高校に留学したこと。そして、高校から大学に入るまでの期間に、韓国へ留学したこと。この2つの留学は、私にとって貴重な経験になりました。1人で新しい世界に飛び出すという経験がなかったら、私はこのグループに入れていなかったんじゃないかな? 挑戦をしたことで、たくさんの挫折を経験して、限界を突破できた。1人で戦って新しい環境で自立できたことが今の私につながっています。
――アメリカ留学は、英語を覚えたいという気持ちからですか。
【ANAMI】「違う世界に出てみたい」という気持ちからです。もちろん英語を学びたいというのもありましたが、新しい文化の中で自分にどんな一面があるのかを知りたくて。韓国留学も、日本と同じアジアだけれど、韓国にはどんな文化があるのかなという興味と、韓国のダンスカルチャーが好きだったので、ダンスを学びたくて1人で行きました。
――1人で寂しくなったりはしませんでしたか。
【ANAMI】すごく寂しくなる時もありましたが、それよりも多くのことを学びたい、新しいことをどんどんやっていきたいという意欲があったので、大丈夫でした。チャレンジャー気質なんです(笑)。そのおかげで苦労もしましたが、限界を突破して、このプロジェクトに参加できています。
【MIKA】私は小学校6年生、12歳の時に初めてダンスの世界大会にチームで参加したことが限界突破のターニングポイントです。小さい頃からダンスをやってきましたが、それが初めての大舞台でした。練習が本当にきつくて…。まだまだ遊びたい時期の小学生なのに、放課後は家に帰らず、両親に車で都内の練習場まで送ってもらって遅くまで練習する生活を毎日送っていました。筋トレや基礎練習から始まり、大会の振り付け練習まで。チームの最年長は高校生で、小学生の私は最年少だったので、ついていくのに必死でした。でもチームだからこそ、協調性も学べたし、人間性もすごく成長できたと思います。小6から高1までそのチームに所属して、世界大会に臨んだ経験があったから、今、つらいことがあっても「あれを乗り越えられた自分ならできる」という自信を持てているんだと思います。
――小学生と高校生が一緒のチームでやるのは、大変だったでしょうね。
【MIKA】はい。とにかく、ついていくのに必死でした。最初は右も左も分からない状況でしたが、歳を重ねるにつれてチームを引っ張っていく立場になり余裕ができると、日本とまた違う刺激があるアメリカでの大会に出場してスキルアップすることができたと思います。
【MIA】私は2020年頃からオンラインでダンスを習い始めました。当時はコロナ禍のロックダウン中で、学校の勉強もダンスクラスもオーディションもオンラインで受けていました。あるオーディションで8ヶ月ほどかけて最終審査まで進み、進学が決まっていた大学も辞退して全てを賭けて頑張っていたのですが、最後の最後で落ちてしまって…。夢も大学生活も、すべてを失ってしまった時が私のターニングポイントでした。
――そこから、どのように切り替えていったのですか。
【MIA】「絶対に、アーティストになる!」と決意して、頑張ると決めたんです。一度全てを失ったからこそ、いろいろなことに挑戦する決意が生まれたのだと思います。夢を叶えるまで絶対に諦めないと決めたから日本に引っ越す決意も持てた。
【SARA】私は高校生の時に「これを最後にしよう」と決めていたオーディションで最終審査まで行けたのですが、コロナ禍でそのオーディションがなくなってしまったんです。ちょうど大学に入るタイミングだったので、一度そこで夢を手放してしまいました。大学に入学して留学もしたけれど、そのおかげで自分の本当にやりたいことが再確認できた。一度違う道に進んだ経験がターニングポイントになったと思います。
【MOMOKA】私には、ターニングポイントが2つあります。1つ目は、静岡から芸能活動をするために、親元を離れて東京の高校へ入学すると決めたこと。地元の進学校から大学へ行くことも考えていましたが、「将来は芸能活動一本でいく」と決断しました。もう1つは、「GPPプロジェクトに挑戦しよう」と思った時です。1人で東京で頑張ってきましたが、自分の限界を感じて、芸能活動を辞めると決めて、アルバイトをしたり就職も考えたりした時期がありました。でも、ずっと諦めきれない気持ちがあって…。
【HONOKA】私のターニングポイントは、新しい道に踏み出す決断ができたことです。このプロジェクトに入る前に、2年ほどボーカルグループに所属していました。ボーカルだけでなくダンスをやりたいという気持ちが強くなっていって、離れる決断をしました。すごく悩んだのですが、なぜかポジティブな運命のようなものを感じたんです。その決断があったからこそ、GPPのメンバーと出会えて、こうしてデビューすることができました。
【LUNA】私は中学生のころからモデル活動をしていました。TGCのオーディションを受けることになり、レッスン、ダイエット、受験勉強と、人生で一番努力して出場を勝ち取ることができました。でもパンデミックで出場できなくなり、活動休止するくらい落ち込んでしまって…。でもどん底にいたその期間に、音楽を聴くことで勇気をもらったんです。そして、「私も音楽を通して人に希望や勇気を与えられる存在になりたい」と思いました。辛い経験でしたが、それがあったからこそ自分の進むべき未来が見つかりました。
――歌やダンスは以前からやっていたのですか。
【LUNA】ダンスは中学校の時に始めて、歌はこのプロジェクトに入ってから始めました。でも、「努力すれば絶対にできる」と思っていたので、怖い気持ちはなくて、すごく楽しい気持ちで歌に挑戦できました。
【RINKA】私は小学生の頃から歌とダンスをやっていて、中学2年から高校2年まで日本の事務所の練習生をしていました。その延長で高校2年の時に、韓国のオーディション番組に参加しました。初めて日本を出て韓国へ行き、違う国の子たちと一緒に生活することも刺激になりましたが、何よりも自分の存在をたくさんの人に知ってもらえたのが嬉しくて。海外の方が自分を応援してくれるなんて、考えてなかったから。そこで自分の心に火がついて、高校も辞めて夢だけに集中しようと決めました。これが私のターニングポイントです。
――韓国のオーディション番組は、とても大変だったのではないですか。
【RINKA】大変でした。まず、言語が全然分からなかったです(笑)。
■メンバーが最近ハマっていること大公開! 雑貨からジムまで
――等身大の皆さんのことも知りたいので、最近ハマっている趣味など、プライベートなことを教えてください。
【SARA】私は雑貨集めが好きで、ノートやシールを探すことにハマっています。ノートは6~7冊を同時に使い分けていて、名言を書くノート、自分を知るノート、日記など、ジャンルに分けて使っています。あとは映画鑑賞も好きで、最近はホラー映画と恋愛映画をよく観ています。
【ANAMI】私は元々運動が得意なのですが、みんなでダイエット目的に通い始めたジムが習慣になって、もはや運動しないと居心地が悪いカラダになってしまいました(笑)。ジムでバイクを漕いだりランニングをしたりするのが楽しくて。あとは…、考えたギャグをメンバーに試すことにハマっています。でも、笑ってくれるのが数名しかいなくて、悲しい気分になることもありますが、それも楽しくて。
【一同】アハハ(笑)。寒いんだけれど…、なぜか、面白いです(笑)。
【ANAMI】修行が足りないですね。頑張ります(笑)。
【MOMOKA】私はかぼちゃが一番好きな食べ物で、SNSのおすすめに出てくるのが、オレンジ色のスイーツばかり(笑)。最近は、どうしたら美味しいかぼちゃのスープを作れるかの研究にハマっています。
【MIKA】MOMOKAのスープ、美味しいですよ!
――美味しく作るコツは?
【MOMOKA】玉ねぎをバターでしっかり炒めて、甘さを出すのがコツです。あと、かぼちゃは大きいものより小さい方がホクホクして甘くて、美味しくできます。
【RINKA】私はスマートフォンのパズルゲームにめちゃくちゃハマっています(笑)。少し前までスコアが伸び悩んで一度やめていたのですが、最近やったらすごくスコアが伸びて、そこからまたハマってしまいました。
【HONOKA】私は多趣味で…(笑)。続いているのは、帽子と香水集め。それとスマホの「チンアナゴを育てるゲーム」です。もうすぐ1000日になります。でも最近一番ハマっているのは、SARAさんと一緒に胸キュン系の恋愛映画を見たり、感動系の映画を観て歌詞を書いたりすることです。
【LUNA】私も趣味がたくさんあります。一つ目は散歩で、リフレッシュにもなるので練習後によく歩きながら、一日のことを考えたり、未来の計画を立てたりします。二つ目は、ノートに文字を書くことです。短めの日記を書いたり、心に残った言葉を書き留めたりして、将来自分の引き出しになるように書き溜めています。頭の中を整理するのが好きなのかな。あとは、ASMRがすごく好きで、寝る前によく聴いています。それと、ブラシを触ることが大好きで、将来の夢は、壁一面にブラシを貼り付けた「ブラシ部屋」を作ることです。ヘアブラシも、服のブラシも、歯ブラシも、硬めが好きです(笑)。
【MIKA】私は占いがすごく好きで、昨日も日本に帰ってきてすぐ、RINKAとタロット占いに行きました。めっちゃ当たってました! 「今月はたくさんの人に“おめでとう”と言われる月、来月はたくさんの人に見られる月」と言われました(笑)。あとは、SARAが10年間日記をつけ続けているのに憧れて、私も毎日日記をつけるようになりました。今まで長く続けられたことはなかったのですが、SARAは「これまで『5年日記』を2冊書いた。短い質問に答えて、短くその日の出来事を書いている」ということだったので、すぐに私も5年日記を買って始めました。ちなみに、RINKA以外、みんな買ったよね?
【MOMOKA】私は買ったけれど、2ヶ月空いています(笑)。ANAMIもやったりやらなかったりですよ。
【MIKA】あとは、動物が大好きで、動物の動画をひたすら見るのが癒やしです。メンバーもかわいい動物の動画を送ってくれます。将来、カピバラを飼うのが夢です。
【MIA】私もいっぱいあるかも。読書と、スリラー映画を見ることと、絵を描くのが好き。美術館に行って、絵の「この人がこの時期にこういうことを思って描きました」という解説を読むのが好き。あとLUNAと同じ部屋で同じように、毎日寝る前にASMRを聴いてます。2人でお揃いのヘッドホンをして(笑)。でも今、一番ハマっているのは、寝る前のルーティンですね。ベッドの横に本を1冊置いて、枕の横はリップバームとぬいぐるみとヘッドホン。あったか靴下をはいて、お腹にカイロをはります。このルーティンをすると、すごく安心して眠れます。
――MIAさんとLUNAさんは同じ部屋なんですね。皆さんは今、共同生活をしているんですね。どんな部屋なのか、部屋にキャッチフレーズを付けてみてください。
【MIA】はい。最近部屋割りが変わったのですが、MIA、MIKA、LUNA、ANAMIが同じ部屋です。
【MIKA】私たちの4人部屋は、最年長と最年少がいるので「オンニマンネズ(韓国語でお姉さんと末っ子たち)」ですね(笑)。
【HONOKA】SARAとHONOKAが2人部屋です。私たちの部屋は「異国シアター」です。最近2人でタイ、ベトナム、インド、中華料理などエスニック料理を食べに行ったり、映画を一緒に観るのにハマっているので。
【MOMOKA】もう一つの2人部屋が、RINKAとMOMOKAです。私たちの部屋は「ちらかし禁止部屋」です。 2人ともきれい好きだし、寝る時しか使わないから、ちらからないのですが(笑)。
――皆さんは、SM ENTERTAINMENT JAPANから初めてデビューするグループです。デビュー前のトレーニング期間は、どのような1日を過ごしていたのですか。
【MIKA】デビュー曲が決まるまでは、朝9時半頃にスタジオへ。掃除、ストレッチ、瞑想、筋トレなどのウォーミングアップをします。
【MOMOKA】11時頃から1時間半ほどレッスンをして、お昼を食べてから、個人でボーカルやダンスの自主練習を何時間もします。曜日によってはボーカルレッスンもありました。
【HONOKA】そして夜7時にまた集合して、再びダンスレッスン。終わるのは、早くて10時くらいで、遅い時は12時になることもありました。とにかくずっと練習で、合間にジムにも行っていました。
――この8人でのデビューが決まったのはいつ頃ですか?
【MIKA】2024年に7人が集まって、2025年1月にANAMIが追加メンバーとして入って、今の8人になりました。デビューを知らされたのは2月です。
――韓国のSM ENTERTAINMENTには、東方神起やaespaなど、皆さんが目標としている東京ドームでライブを行うアーティストが多数所属しています。皆さんから見たSM ENTERTAINMENTのアーティストの魅力とは何でしょうか?
【MIA】ボーカルのレベルがすごく高くて、どのグループにも「ボーカルの体幹」と言える人がいますよね。あと、楽曲のスタイルも魅力的です。1曲の中にいろいろな展開があったり。
【ANAMI】セルフプロデュース力に長けたアーティストさんが多い印象です。たくさん自分のことを研究しているんだろうな。
■限界突破のデビュー曲「そのダンスをしながらそこまで歌うのか!」
――いよいよ12月16日に、1stデジタルシングル「Bring it Back」でGPPが始動しました。「Bring it Back」は、どのような曲ですか?
【ANAMI】「Bring it Back」は、私たちのこれまでの経験や挫折、そしてここにかける情熱や魂を込めた曲。歌詞からもパフォーマンスからも、私たちのグループ名でもある「限界突破」という熱い想いが感じられるはずです。
――この曲を聴いた時、「これは私の曲だ」と感じましたか?
一同: はい!
【RINKA】各メンバーのパートの歌詞が、その人の過去にすごくフォーカスされているんです。私のパートの「残酷でも“It’s my fate”――」という部分は、ここに辿り着くまでの道のりが長かったので、自分の弱さも強さに変えるという歌詞がすごく自分に当てはまっていて、歌う時にいつもグッときます。
――曲を作る際に、ご自身の経験をお話しされたのですか?
【RINKA】はい、しました。それが歌詞の中に入っています。
――パフォーマンスはどのような感じですか?
【HONOKA】限界突破していると思います(笑)。女性グループでここまで激しいパフォーマンスはなかなかないんじゃないかな? 「そのダンスをしながらそこまで歌うのか!」と思っていただけるパフォーマンスが見どころです。
【ANAMI】特にサビに注目していただきたいです。サビでは歌いながら床を使ったダンスを全員でするのですが、かなりハードです。ぜひ期待していただきたいです。
――2026年1月14日には1stシングル「Bring it Back」もリリースされます。スタートの年となる2026年の目標を教えてください。
【SARA】私たちがここまで来られたのは、たくさんの方のサポートがあったからです。ファンの方々に直接お会いして、パフォーマンスで恩返しをしたいし、言葉で感謝を伝える機会を作りたいです。皆さんに直接会いに行くことが、2026年の私たちの目標です。
取材・文:坂本ゆかり
■作品情報
GPP 1stシングル「Bring it Back」
2026年1月14日リリース
【初回限定盤】(CD+ブックレット)
品番:WPCL-13731
【通常盤】(CDのみ)
品番:WPCL-13729


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