中村が演じるのは、かつてK-POP業界で「天才」と称された音楽プロデューサー・吾妻潤。メンバーそれぞれの個性を見抜き、型破りな手法で人気アーティストを生み出してきたが、ある事件をきっかけに業界を追放され、夢を諦めたまま生きてきた人物だ。そんな吾妻が、韓国の弱小芸能事務所に所属する落ちこぼれ練習生グループ・NAZE(ネイズ)と出会い、再び音楽と、そして自分自身と向き合っていく。
充実した一年だったという2025年を振り返り、中村は「年明けから年末まで、作品と作品の間が1週間くらいしかなくて、ずっと何かしらやっていた気がする」と語る。映像作品では若い世代との共演が続き、舞台では堤真一との二人芝居にも挑戦。「若い世代の気持ちも、自分より上の世代の気持ちもわかる。その年齢だからこそ、いろんな世代と仕事ができた一年だった」と、濃密な時間を実感を込めて振り返った。
NAZEのメンバーとの共演については、「荒削りで、余計なテクニックが身についていないからこそのまっすぐさが刺激になる」と評価。自身の若い頃と重ね合わせ、「俺、こんなに性格よくなかったなと思うこともある」と苦笑しつつ、「今一緒にやっている若いキャストたちは本当に気持ちのいい人たちばかり」と、現場の空気の良さを明かした。
世代や国籍、文化の異なるキャストが集う本作については、「一緒に何かを作るとなると、世代や国境はあまり関係なくなる」と断言。「焚き火を囲む感覚」という言葉で、共通の目的に向かうことで生まれる一体感を表現した。
キャリアを重ねても変わらず大切にしているのは、「誰にも気づかれなくていい、自分だけが楽しんでいるこだわり」だという。「見ている人が気づかなくていいけど、俺はこう思って遊んでいる。その感覚があると、飽きずに続けられる」と、俳優としてのスタンスを語った。
「失敗しない方が怖い。成功するとその先がなくなる気がする」と語る中村は、「結果が出ると、別のことをしたくなる。ひねくれているんでしょうね(笑)」と冗談っぽく笑う。主演という立場にあってもなお、「満足とか達成感って、あまり思いつかないですね。自分の中では、どの仕事も毎日よく失敗している」と、現在進行形の挑戦を続けている。主演ドラマ『DREAM STAGE』では、挫折を知る大人と夢にすべてを懸ける若者たちの交差が、どのような化学反応を生むのか注目したい。

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