ドキュメンタリー作品などを手がける映画監督の原一男氏の公式サイトが、2日に更新。昨年転倒し、慢性硬膜下血腫となったことから、手術を受けたと伝えられた。


 サイトでは「先日、原一男監督の手術入院についてXでお知らせいたしましたが、皆様にはご心配をおかけしております。本日は、術後の様子をお知らせできる状況になりましたので、その後のご報告をさせていただきます。病名は、昨年転倒したことによる慢性硬膜下血腫です。頭部にたまった血液を取り除く手術を受けました」と報告。

 続けて「術後は頭部の痛みがあり、歩行も困難な状態でしたが、現在は回復に向けて前向きにリハビリに取り組んでおります。リハビリ専門病院へ転院し、月末の退院を予定しております。病院では、話題の新刊の音読や脳トレ、筋力トレーニングなど、専門的なプログラムのもと、毎日リハビリを受けています。入院中、リハビリの一環として綴っている「原一男闘病日記」を、何らかの形で皆様にお届けしたいと考えております」と呼びかけた。

 原監督自身のコメントも掲載されており「我がスタッフが、早く元気になるようにと、自主トレ用に各種問題集を買ってきてくれた。見ての通り、現在の私はリハビリを継続中だ。とくに認知機能のトレーニングが中心となっている。中に小説も混じっているが、気晴らしというより音読の練習、つまりリハビリのためだ。
手術前には思ってもみなかった展開だが、作品を完成させるためには、自分自身の加齢とも向き合わなければならない。それもまた、自分の宿命だと思っている」と寄せている。

 原監督は、1945年6月、山口県宇部市生まれ。72年、小林佐智子と共に疾走プロダクションを設立。同年、障害者と健常者の"関係性の変革"をテーマにしたドキュメンタリー映画『さようならCP』で監督デビューを果たした。87年、元日本兵・奥崎謙三が上官の戦争責任を過激に追究する『ゆきゆきて、神軍』を発表し、大ヒット。日本映画監督協会新人賞、ベルリン映画祭カリガリ賞、パリ国際ドキュメンタリー映画祭グランプリなどを受賞した。
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