俳優・吉永小百合(80)が8日、長崎県・五島列島の新上五島町で開催された映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』に登壇した。

 五島列島に自生する椿を活かした地域振興や環境保全、次世代育成に取り組む「五島の椿プロジェクト」の活動の一環として、吉永が主演を務めた映画の上映が決定。


 同作は、女性として世界で初めてエベレスト登頂を果たした登山家・ 田部井淳子さんの半生を描いた感動作。自然と向き合い、「自然を守り、次世代へ希望をつなぐ」生き方を貫いた田部井さんの精神が、椿を通じて島の自然と文化を未来へ継承する本プロジェクトの理念と深く響きあう。

 吉永が海を越えて映画館がない島を訪れるなか、約1500人の応募から当日は約870人が来場し、大きな期待と熱気に包まれた。上映に先立ち、有川羽差太鼓保存会による歓迎演奏が行われ、島の子どもたちが力強い太鼓の響きで吉永の来島を祝福した。

■石田信明新上五島町長
「松下代表が率いる五島の椿プロジェクトの皆様はこの島の誇りである椿の魅力を広く発信され、持続可能な産業と雇用を創出して地域の活性化に日々ご尽力頂いております。その情熱と行動力には心から敬意を表する次第でございます。本日上映されます映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』は心に深く響く作品でございます。このような素晴らしい作品を私たちの島で特別に上映して頂けること、吉永様ご本人にお会い出来るということは町民にとって光栄であり、またかけがえのない機会でございます。文化芸術に触れる機会が限られる離島の環境の中でこのような機会を作っていただいた松下代表をはじめ五島の椿プロジェクトの皆様と吉永小百合様には改めて深く感謝を申し上げます」

■吉永小百合
「私の一番新しい映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』を上映してくださるということで大変うれしく思っております。本当に大勢の皆様に来ていただいて幸せです。最初に五島列島に来ましたのが、2011年、福江の方で港に行ったんですね。3月でしたから、紙テープで学生さんたちとかいろいろな方がお別れをしていまして、今までこちらでお勤めしていた学校の先生が長崎の方に帰られるとか、また学生さんが中学まで五島で勉強して、高校は本土の方に行くということを伺って、数年後、松下さんから五島の方で五島の椿プロジェクトについて伺いました。
素敵なプロジェクトだと思って、皆様がそこでお仕事できたら、もっともっと五島がいいところになると思いましたので、ぜひサポーターをやらせてくださいということで、私が参加させていただきました。こういう形で皆様に映画を見ていただくということは、私にとっても大変嬉しいことで、今日はゆっくりお楽しみいただいて、またいつかこちらに伺って、皆様にお話したり、映画を見ていただく機会があるように。元気で頑張って参りたいと思います。今日は本当にありがとうございます」

■松下財団代表理事 松下剛氏
「石田町長をはじめ役場のみなさま一丸となってこの上映会にご協力頂きました。また、昨日スタッフと話しておりましたら『社長、明日いらっしゃるのは本当に本物の吉永小百合さんですか、どんな方なんですか』と聞かれまして「本物です、“ざまなみじょか”(大変に美しい方/上五島弁)です』と答えさせていただきました。今までに福江の方で二回、上映会をさせて頂きました。福江もこの上五島も同じ五島列島です。いつかはこの上五島で上映会をすることは夢でした。今回吉永さんにも上五島を推薦頂きました。何度も何度も乗り継いで東京から来て頂きました。飛行機が揺れて大変だったと思いますが来て頂けました。この映画館の無い島にみんなで映画を観れるだけでなく本人に来てもらえるということ、改めて吉永さんみなさんに感謝したいと思います。
一つの五島列島として、私も微力ながら、できることを全力で頑張っていきたいと思いますので、一緒に五島列島を盛り上げて、また帰ってきたいと思う若者がどんどん増えて、人口も今後、増えていくように、またこの美しい島に来てもらえるように、みんなで盛り上げていきましょう」
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