本作は、触れたものを消し去る異能を持つ“名もなき怪物”の数奇な運命を描くサイコバイオレンス。過激なテーマと特殊な設定から一度はお蔵入り寸前となったオリジナル脚本が編集者の目に留まり、永田諒の作画で漫画化されると話題を呼だび、“映像化不可能”の烙印を覆して昨年10月に映画化が決定した。
主人公の“名無し”を演じるのは、佐藤自身。映画『爆弾』(2025年)で冴えない中年男の皮を被った知能犯・スズキタゴサク役を怪演し、「第49回日本アカデミー賞」最優秀助演男優賞をはじめ数々の映画賞を席巻したが、本作ではせりふを極限まで排した演技に挑み、これまでのコミカルなイメージを覆す“静”の狂気を体現する。
共演には、丸山隆平、MEGUMI、佐々木蔵之介が名を連ねる。そして、『悪い夏』『嗤う蟲』(25年)などで知られる城定秀夫監督が劇中に仕掛けられた謎とタブーに潜む深い闇をえぐり出す。
解禁されたポスタービジュアルには、歪んだ表情を浮かべる“名無し”の姿と、「その狂気は、目に見えない。」というコピーが印象的に配されている。無造作に刈られた頭、擦り切れた衣服、白昼の商店街に佇む不穏な姿が強烈な違和感を放つ。さらに、ゆっくりと掲げられた右手には血痕が付着し、見えない凶器の存在を想起させる仕上がりとなっている。
場面写真では、“名無し”の過去や物語の緊迫した展開が垣間見える。少年時代、ボロ布をまとい残飯を漁る姿や、その異能を目撃する警察官・照夫(丸山)、幼少期から行動を共にする花子(MEGUMI)、そして“名無し”を追う刑事・国枝(佐々木)の姿などが切り取られている。白昼の商店街で人々が見えない狂気から逃げ惑うシーンもあり、予測不能の物語を予感させる。
さらに、本作の主題歌がNovel Coreの書き下ろし新曲「名前」に決定。日本武道館やアリーナでの単独公演を成功させ、アニメ『刃牙道』のエンディングテーマを手がけるなど、次世代音楽シーンをけん引する存在が、本作の世界観とどのように共鳴するのかにも注目が集まりそうだ。
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