本作は、過激なテーマと独特の世界観からお蔵入り寸前となっていたオリジナル脚本が編集者の目に留まり、永田諒の作画によって漫画化。一度は“映像化不可能”とも言われたが、漫画の評判を受け、映画化が決定したサイコバイオレンス作品。監督は『悪い夏』などで知られる城定秀夫が務める。
物語は、“名前のない怪物”と化した男の狂気と過去に迫るミステリー。共演には丸山隆平、MEGUMI、佐々木蔵之介らが名を連ねる。
解禁された予告編は、白昼の商店街で“名無し”(佐藤)が見えない凶器を振りかざし、無差別殺人を繰り広げる衝撃的なシーンからスタート。凶器が存在しない=推定無罪の不可解な事件に翻ろうされる警察。刑事・国枝(佐々木)はいら立ちを募らせる中、謎の男の過去が断片的に浮かび上がる。
38年前、警察官の照夫(丸山)によって保護された右手を縛った少年。触れただけでタンポポが消え、枯れてしまうという異常な現象。幼い頃から行動を共にしてきた花子(MEGUMI)の叫び。右手の謎を知ってしまった照夫。少年時代の記憶が重なり合い、“名無し”の正体不明、動機不明、理解不能――そのすべてを内包した“名無し”の狂気が輪郭を現し始める。
佐藤演じる“名無し”が人間の理性の枠を逸脱した狂気をまき散らす衝撃の内容は、「第49回日本アカデミー賞」最優秀助演男優賞に輝いた『爆弾』をも凌駕する怪演への期待がさらに高まる仕上がりだ。
終盤では、Novel Coreによる書き下ろし主題歌「名前」も初披露。作品のテーマと深く共鳴した楽曲となっている。佐藤は「正直、ちょっと想像以上。本当に素晴らしい楽曲を提供してくださって、僕にとっても大切な楽曲になるだろうなと思いました」とコメント。「エンドロールでNovel Coreさんの『名前』が流れているときに、涙が止まらなくなる感情になってですね。本当に、この映画とマッチしているという言い方じゃ物足りないくらい、映画の世界観を力強く後押ししてくれる、素晴らしい楽曲だと思います」と感謝を述べている。
Novel Coreにとっては本作が初の映画主題歌。「純粋に連絡をいただいた時、めちゃくちゃうれしくて。映画はすごく大好きで、映画館にもよく見に行くので、そこに音楽という形で携われるということがまず、めちゃくちゃうれしかったです!」と喜びのコメント。
楽曲については「名前をつけることの意味」をテーマに制作したと明かし、「名前をつけるというのは、大事なものにする、それを自分の中で大切なものにしてしまう、かけがえのないものにしてしまうというカルマを同時に引き受けることでもあると思っていて。ぶっちゃけ名前をつけなければ、替えが効くというか、それがもし無くなってしまったとしても他のもので替えが効くかもしれないのに、それでも尚、僕たちは名前をつけて、それを愛してしまう。大切に思ってしまう。そういう生き物なんじゃないかなと思った」とコメントしている。
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