俳優の坂口健太郎が27日、都内で行われた映画『私はあなたを知らない、』(8月28日公開)完成披露上映会に登壇。泣く芝居が非常に多いという坂口が、涙腺が緩くなってしまったと明かした。


 本作は、『湯を沸かすほどの熱い愛』以来、10年ぶりに中野量太監督が完全オリジナル脚本を手がけた日仏共同製作のヒューマンサスペンス。中野監督と初タッグを組む坂口が主演し、“家族”という幸せの形を狂おしいまでに追い求め、愛する人を殺めてしまった孤独な青年・西山夕平を演じる。

 坂口は最初に台本を読んだ際「面白かったといっていいのか分からないんですが、愛情と、ある意味での生々しさというか、監督の気持ちを一気に受け取った感じがしました」と告白。そして“ある一つのシーン”を挙げ、「決してハッピーではないんですけど、その気持ちが痛いほどわかった。(主人公に)色んなものが渦巻いていくシーンなんですけど、それを誠実にとらえてくださったなと。それを読んだ瞬間にご一緒したいと思いました」と語った。

 ともに登壇した中野量太監督は「そのシーンが不安でしょうがなかった」といい、「このシーンが分からないと言われたらどうしようと思った。分かってくれたのはうれしかったですし、この人と一緒にやっていけるなと思いました」と気持ちが通じたことを明かした。

 また、13年前の事件の真相を探っていくというストーリーにちなみ「最近知った真実」についてトークが展開すると、坂口は「泣くお芝居」と回答。「すべてがそうではないんですけど、泣くお芝居がすごく多いんです。ドラマや映画だけじゃなくて、ちょっとした映像作品でもそう」と話す。

 今作では面会室のシーンがあるそうだが「もうね、声を聞いているだけで泣いちゃうんです。
色んな事が走馬灯のように思い出してきてしまって。そのときに監督が一度カットをかけて、『まだだめだよ』と止められたんです」と回顧した。

 坂口はそのシーンにまつわる“気持ち作り”がしっかりとできていたからこそだというが「いつの間にか僕も涙腺が緩くなっていたじゃないですけど、ちゃんと(関係性を)育む時間をいただけたので、そういうシーンが撮れたんだろうなと思いました」と、泣こうと思わなくても泣いてしまった自分への気づきを語った。

 舞台あいさつには早瀬憩、堀田真由、倉田瑛茉、原田美枝子、滝藤賢一も登場した。
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