NHKは30日、8月15日放送の『NHK夏の音楽祭 うたであえたら 2026』(NHK総合、BSP4K)の特別企画として、プロフィギュアスケーター・羽生結弦と2人組アーティスト・ゆずが、宮城・仙台市のリンクで初コラボレーションパフォーマンスを行うと明らかにした。

 2組が共演する楽曲は『幾重』。
東日本大震災から15年を迎えた今年、震災の記憶と教訓を次の世代へつないでいきたいという思いを込め、ゆずが制作した歌。「誰もが自分自身を重ね合わせてほしい」との願いを込めて北川悠仁が歌詞を書き上げたこの楽曲。そのメッセージに羽生が深く共感し、初めての共演が実現した。

 16歳のときに東日本大震災を経験し、プロ転向後も震災を伝える活動を続けてきた羽生。『幾重』を聴いて自らも「勇気をもらった」と語り、500回以上も楽曲を聴き込んで考案した振り付けで、その世界観を表現した。ゆずと羽生による待望の初共演。歌とスケート、それぞれに込められた想いが“うたであう”一夜限りの特別なパフォーマンスに注目が集まる。

■コメント

◇羽生結弦
震災から15年という重みを、自分自身の経験や多くの方々の思いとともに感じながら滑りました。

今回はゆずさんの演奏に支えられ、コラボレーションの力を強く実感しています。3.11を経験した身として学んできたこと、命を守るための知恵や思いが15年後、30年後、100年後にも受け継がれてほしい。

その願いを込めて演じました。氷上だからこそ表現できる“生きている”という叫びと、音楽が生み出す大きなエネルギーを、感じていただけたらと思います。


◇ゆず
去年11月に東北を訪ね、多くの方々のお話を伺う中で、この15年には一人ひとり異なる歴史や感情があり、そのすべてが真実なのだと感じました。

僕らは音楽で、羽生さんは氷上の表現で、それぞれ東北に思いを寄せながら向き合ってきましたが、今回ご一緒して、不思議なほど、たどり着いた表現のゴールが重なっていると感じました。

歌っていると、まるで羽生さんと合奏しているような感覚で、表現が重なり合う素晴らしい時間でした。震災の記憶が伝承できるように、東北の皆さんはもちろん、全国の皆さんにぜひご覧いただきたいです。
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