TOHOシネマズ館内で販売されているフライドポテト「スナックじゃが」が、映画ファンの間で大人気。あの味を家でも味わってみたいけれど、ポテトだけテイクアウトすることは可能なのでしょうか。
映画館で映画を見るときの楽しみといえば、スクリーンを見ながら味わうスナック。TOHOシネマズで販売されているフライドポテト「スナックじゃが」は、芳醇なトリュフ塩にバターを絡めた「トリュフソルトバター味」があり、映画ファンの間で人気になっています。
バターを絡めたフライドポテトと言うだけでも胸が高まるのに、さらにトリュフまで香るなんて……! これを試さないわけにはいきません。
食いしんぼうとしてはお腹いっぱい食べたいところです。しかし、映画館の中で大量のポテトをがっつくのはどう見てもマナー違反。映画上映中に食レポをするわけにもいきません。思い悩んだあげく、一度試してみたかったアイデアが思い浮かびました。
「映画館のスナックコーナーで、スナックだけテイクアウトすることは可能だろうか」
思い立ったら即実行。今回は都内某所のTOHOシネマズを訪れました。たとえロビーといえども、許可のない撮影は著作権や肖像権などの観点からNG。というわけで写真のかわりに、この時の状況を文字によるレポートで説明します。
訪れた時間は映画の上映間近で、スナックコーナーには大行列。急いでいる人も多いなか、ポテトだけ買いに並ぶのは迷惑すぎるので、映画の上映が始まる時間まで待機しました。
並んでいた人がすべてスクリーンへと移動したのを見計らい、カウンターへ。「スナックじゃが」の「トリュフソルトバター味」2つを注文し、おそるおそる訪ねてみました。
「あの… 家で食べるので持って帰りたいのですが、可能でしょうか?」
何を言っているんだ? と思われないかドキドキしましたが、スタッフさんは「それでしたら、プラス10円で袋をお付けできます」とスムーズな対応。もしかして、結構テイクアウトする人が多いのでしょうか。
というわけで、商品代に10円プラスして袋をゲット。無事にテイクアウトできました。
ポテトが湿気らないように急ぎながら、ルンルン気分で帰宅しました。テーブルの上に、映画館で見慣れた箱が2つ並んでいます。……これです、これ。映画館のスナック、一度でいいから気が済むまで食べてみたかったんです。

満を持して箱を開けると、濃厚なトリュフの香りが一瞬で部屋に広がりました。その香りの強さは、まるで本物のトリュフがそのまま入っているんじゃないかと思うほど。
2箱もあるから、なおさら強力です。映画館だと少々周りを気にしてしまいそうですが、自宅ならばそんな心配も不要。一気に開けていただきます。

ポテトの中身は一般的なファーストフードのものよりもふたまわりほど小さく、形だけ見るとショートパスタのよう。その分、トリュフバターが絡み合って、一口一口のたびに口の中が味と香りに染まります。どうしよう、ごはんが欲しい。
とにかくパンチがあって、最後の一口まで力強い味。量こそ小ぶりですが、満足感は大盛りのポップコーンにも引けを取らないレベルでした。自宅へ持って帰る食べ方ができるならば、パスタなどに和えてみてもイケるかもしれません。

というわけで、TOHOシネマズの人気ポテトはテイクアウトして自宅でも楽しめることがわかりました。
(天谷窓大)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 天谷窓大 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025070303.html