夏になると、どうしてもあっさりしたものばかり選びがち。
そんな中、「のり弁を冷やして食べる」──気になる新商品「冷やしタルタルのり弁当」「冷やしとんかつのり弁当」がオリジンから登場しています。
■ 凍らせた「出汁つゆ」をぶっかけて食べる“冷やしのり弁”
8月2日に発売された、「冷やしタルタルのり弁当」「冷やしとんかつのり弁当」は、オリジン東秀株式会社が展開する「キッチンオリジン」および「オリジン弁当」の全店舗にて、期間限定で登場しています。

価格は「冷やしタルタルのり弁当」が税込430.92円、「冷やしとんかつのり弁当」が税込646.92円です。

のり弁といえばやはり白身フライとちくわ天のイメージ。お店に足をはこび、今回は王道の「タルタル」の方をオーダーしてみました。
商品受取時には弁当本体に凍らせた「出汁つゆ」が別添えされた状態で渡されました。出汁つゆは、商品概要や店頭垂れ幕のところにも記載がありましたが、凍らせた状態での提供。

この出汁つゆが想像していた以上にカチカチ。保冷剤レベルの凍らせ状態です。店舗から自宅に持ち帰る間に出汁つゆが溶けてぬるくなってしまわないかだけが心配だったので、この徹底ぶりに思わず笑顔になってしまいます。

ただかえって凍りすぎているという問題にも直面。店員さんには「つゆはシャリシャリくらいが食べ頃です」と言われたのですが、帰宅してからもまだ出汁つゆは氷のまま。購入したのが夜で、外気温が少し低かったのもあるかも知れません。
帰宅した直後の状態では到底食べられないので、しばらく首や頬に当てて溶かします。
ちなみにタルタルのり弁の具材は、白身フライとちくわ天の2種類。その下におかかときざみのりを散りばめたご飯があります。醤油とタルタルは別添えです。


しばらくすると出汁つゆがほどよく溶けてきたので、中の氷を割ったり揉んだりして小さくし、のり弁の上にかけていきます。

別添えのタルタルとしょうゆをかけると……のり弁に出汁つゆ氷が豪快にのった「冷やしタルタルのり弁当」の完成です。

■ あっさりした味付けでサラサラ食べ進められるので猛暑にピッタリ
手始めに出汁つゆ氷を食べてみると、当たり前ですが、ほどよい塩気と出汁の味がする氷でした。

これ単体でも美味しいですし、なんなら暑い日はこれを舐めて過ごしてもいい気がします。
ご飯はおかかとのりの風味が効いたいつもののり弁の味に、出汁つゆの冷たい旨味が合わさって、さらにパワーアップ。

あっさりした味付けで、サラサラと食べ進められるので、夏の猛暑にピッタリの味です。食欲がなくてもこれなら食べられる。
冷やし茶漬けが好きな筆者としては、これはかなりの当たり弁当。夏は毎日これでもいいくらい。
ところふと思ったのですが、冷やしタルタルのり弁当に使われているのりは、きざみのりタイプ。通常のり弁ののりといえば板のりですが、出汁を浸して食べるお茶漬け形式なので、より食べやすいきざみのりが選ばれたということでしょうか。
2種類の揚げ物も、衣に出汁が染みていつもとは違った食べ心地に。

衣が出汁つゆとともにじゅわっと口の中に溶けていく中に、サクッとした揚げ物本来の軽やかな食感がかすかに残っていて、これがもうたまらない。出汁のしみた揚げ物なんて、美味しくないはずがないです。

好みが分かれる部分があるとすれば、別添えのタルタルソースでしょうか。出汁とタルタルの相性をどうとらえるかは、人によってかなり違うと思います。
こちらは、筆者としては「あり」。今回のお弁当は冷やし状態にすることであっさり感が増してしまい、揚げ物系のお弁当に期待するガッツリ感が少し失われてしまっています。
個人的には、そこを補強してくれるのがタルタルソースのクリーミーさだと思いました。
■ 反省点:つゆ氷はもう少し溶かすべきだった……
ただ1つ失敗したのが、出汁つゆ氷を入れるタイミングです。今回筆者は少し早まってしまい、まだ氷が塊のタイミングでお弁当に投入してしまいました。

大部分は溶けているので味に大きな影響はなかったのですが、いかんせん飴玉サイズの氷がごろごろお弁当の中に転がっているのは食べづらくて仕方がない。
恐らくもっと細かく砕いて、かき氷くらいの状態で食べるのが理想なのだと思います。そうするともっとサラサラと食べやすくなるはずです。
氷がカチコチすぎる点には注意が必要ですが、暑さで食欲が落ちがちなこの季節。「冷やしのり弁」は、そんな夏の救世主になってくれそうです。
(ヨシクラミク)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By YoshikuraMiku | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025080607.html