お笑いタレントの江頭2:50さんが9月7日、自身出演のYouTubeチャンネル「エガちゃんねる EGA-CHANNEL」を更新。
「トルコでのポテトチップスロケについて」と題した謝罪動画を公開しました。
■ イスラム文化に配慮欠いた試食企画を実施
動画内ではディレクターの藤野義明さんが、9月2日にファミリーマートで全国発売された「旨辛 トルコ名物!伝説のケバブ風味ポテトチップス」をトルコの人々に試食してもらう企画を実施したことを説明。
しかし、その商品には豚肉由来の「ポークエキスパウダー」が含まれており、イスラム教徒の多いトルコにおいて文化的・宗教的に配慮を欠いた形となってしまったことを謝罪。
「結果として、イスラム教徒の可能性がある方々に食べていただいてしまった。現地で試食していただいた皆様にご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません」と深く頭を下げています。あわせて動画を公開停止としたことを発表しました。
■ ファミリーマートの対応と今後の対策
続けて、今回の商品を共同で展開するファミリーマートも、週刊誌からの問い合わせを受けて謝罪コメントを発表。
その中で「原材料にポークパウダーが含まれている事実を出演者や動画制作サイドに十分共有できておらず、適切な案内を行わないまま試食をお願いしてしまった」と説明。
事態を受け、今後は売り場で日本語・英語・アラビア語・トルコ語・インドネシア語・マレー語で「ポークエキスパウダー入り」を掲示するなど、多言語での案内を進めているとしています。
■ 「言い訳できない」制作側の反省
江頭さんやブリーフ団、スタッフも撮影当時は原材料に豚由来成分が含まれていることを把握しておらず、後にコメント欄での指摘で気づいたとのこと。しかしながら「それは言い訳にはできない」と江頭さん。
藤野さんも同じく「我々のチェック不足。事前に確認していれば防げた」と語り、動画編集段階での見落としについても「言い訳できない」と反省を口にしました。
さらにチャンネルとして9月6日付でコンプライアンス対策専門の部署を設立し、今後は外部の意見も取り入れながら動画制作にあたるとしています。
動画の最後で江頭さんと藤野さんは改めて「今回試食していただいた皆様、そして視聴者の皆様、関係者の皆様、ご迷惑とご心配をおかけし誠に申し訳ございませんでした」と改めて謝罪。
今回の件は、宗教的な食文化に対する無配慮が大きな問題となった事例です。江頭さんの謝罪とファミリーマートの対応は、今後の企業とクリエイター双方にとって重要な教訓となりそうです。
<参考・引用>
Youtube「エガちゃんねる EGA-CHANNEL」
(山口弘剛)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025090804.html