本物そっくりのカラフルで精巧なクリームやキャンディー、フルーツなどを用いたインスタレーションや現代アート作品を制作する作家、渡辺おさむ氏。スイーツデコの技術をアートに昇華させた第一人者とされる渡辺氏の展覧会「お菓子の美術館~渡辺おさむ スイーツアート in 氷見~」が、5月3日(金・祝)~5月30日(木)まで、氷見市芸術文化館(富山県氷見市)で開催される。

 思わず食べたくなるようなカラフルな“スイーツ”を用いて、3メートルのお菓子のメリーゴーラウンドや、4メートル50センチのお菓子のドラゴン、全長25メートルのお菓子の水族館など、壮大なスケールの作品を展開。プロの舞台照明チームが、より作品の世界に没入できるような演出を随所に施している。

 北陸では初開催となるスイーツアート展。渡辺氏は「新年に震災のニュースを目にし、展覧会を開催すべきなのか迷いましたが、長い復興の道のりの中で、どこかで芸術が人々に生きる力と感動を与えてくれるはずだと思いました。今こそ自分の持てる力を集結させ、夢のあるお菓子の美術館をつくりあげたいと思い、多くの方々の協力を経て本展開催となりました」と語っている。

 開催時間は10時~17時、土曜日のみ10時~19時。

観覧料は、一般が前売り券1000円(当日券1200円)、高校・大学生が当日券のみ800円、中学生以下は無料。チケットの購入方法は氷見市芸術文化館のホームページで確認できる。

 期間中は、フォトスポットラリーやぬりえコンテストなども予定。関連イベントとして、「渡辺おさむギャラリートーク」を初日の5月3日と5月11日(土)に、渡辺おさむワークショップ「富山名物・細工かまぼこを作ろう」を5月4日(土)に開催する。