休暇の過ごし方に悩む人は少なくない。ただのんびり心身を休めたいと思う半面、何か“有意義なこと”をしなきゃもったいない、という強迫観念もないとは言えない。
進学情報サイト「コレカラ進路.JP」を運営するライフマップが、全国の高校生164人を対象に、6月1日~8月21日に調査を実施した。夏休みは、「自由でのびのびできる時間」(36.6%)、「推し活や趣味に集中できる時間」(22.6%)とポジティブに捉える高校生が59.2%と半数以上だった。一方で、「進路や将来のことを考えて不安な時間」(12.8%)、「ダラダラして罪悪感を感じる時間」(8.5%)、「人とのつながりが減り孤独な時間」(3.0%)とネガティブな回答をした人も24.3%。夏休みは解放感と孤独・不安が混在する時間であることがうかがえる。
夏休みを過ごすうえで、どんな不安やストレスを感じているかたずねると、やはり最も多かったのが「勉強・受験のプレッシャー」(54.3%)。「規則正しい生活ができなくなる」(45.7%)、「SNSを見て人と比べてしまう」(32.3%)、「お金のこと」(31.7%)のほか、「家族との関係」(17.7%)や「予定がなく孤独感がある」(9.1%)、「自分の居場所がないと感じる」(6.7%)など、家庭や人間関係に関する不安もあった。学習面や生活面に加え、SNSや家庭環境、孤独感など、多方面でストレスや不安が見え隠れした。
特にSNSに関しては、「見る時間が増えてしまう」(48.8%)という人が多い。「楽しそうな投稿を見て気が重くなる」(12.8%)、「友人の日常と比べて落ち込む」(9.1%)、「SNSから少し離れたいと思う」(7.9%)など、SNS疲れの様子は大人同様だ。
夏休み中にあったらうれしいサポートや環境について聞いたところ、最も多かった回答は「お金がかからない遊びや体験の場」(40.2%)、次いで「趣味を共有できる仲間とのつながり」(38.4%)、「進路や将来について気軽に話せる場」(25.0%)などだった。