まずはこの「鐔」という漢字の読みからして難しいが、正解は「つば」。刀装具の一つで、刀身と柄の間にある金具だ。

大阪歴史博物館(大阪市博物館機構・大阪市)では、11月5日(水)から特集展示「デザインの玉手箱・鐔(つば)」を開催する。透鐔(すかしつば)のデザインに着目し、未公開作品を含む約40点を展示する。直径10センチにも満たない世界に繰り広げられるデザインの妙。武士たちの究極のおしゃれグッズと想像をめぐらせると楽しい。

 刀剣の外装を彩る鐔は、刀装具のなかで最も目立つ金具。特に鉄の透鐔にはさまざまな趣向を凝らしたデザインが施されている。大阪歴史博物館は2018年度に、関西最大級の刀装具コレクターだった勝矢俊一氏(1895~1980)旧蔵の刀装具類927点の寄贈を受けている。今回はその中から馬透鐔(うますかしつば)や竹生島図透鐔(ちくぶしまずすかしつば)など、さまざまなデザインの作品群を展示する。

 会期は2026年1月12日(月・祝)まで。火曜日・年末年始(12月28日~1月4日)は休館。開館時間は9時30分~17時(入館は閉館の30分前まで)。常設展示観覧料で観覧できる(大人600円、高校生・大学生400円、中学生以下・大阪市内在住の65歳以上・障がい者手帳所持者と介護者1人は無料)。

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