景気が上向いて、就活がいわゆる「売り手市場」になると、企業の採用力が試されることになる。ダイヤモンド・ヒューマンリソース(東京)は、2026年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象に、19回目となる「新卒採用力ランキング調査」を実施した。
この調査では、企業の採用広報、選考活動を(1)ホームページ(2)インターンシップ類(3)パンフレット・入社案内(4)メール・SNS(5)セミナー・説明会 (6)先輩社員・懇談会(7)選考・面接、の7つの分野ごとに学生の評価を聞いた。
それによると、総合1位となったのは明治安田生命保険で、3年連続の快挙を達成。項目別に見ると、選考・面接部門で1位となったほか、インターンシップ類、パンフレット・入社案内、セミナー・説明会、先輩社員・懇談会の4部門で2位、ホームページで3位とバランスよく学生の支持を集めている。2位も保険会社で日本生命保険、同社はインターンシップ類、先輩社員・懇談会部門で1位となった。
多くの学生に向けたホームページやパンフレットなどでは「豊富な情報量」と「デザイン」に、企業と学生のはじめの接点となるインターンシップ類では「仕事理解や業界理解に役立った」に支持が集まっている。
ホームページ部門では、3年連続で三井住友銀行が1位となったが、「きれいなデザインで、コース別採用の説明が分かりやすかった」「社員インタビューが多様で将来のキャリアを想像できた」と「デザインが良い」「情報量が豊富」で評価され、2位の伊藤忠商事もデザインが良さや豊富な情報量で支持を集めた。
そのほか、インターンシップ類ランキングでは日本生命保険、パンフレット・入社案内では住友商事、メール・SNSはSky、セミナー・説明会では三菱UFJ銀行、先輩社員・懇談会は日本生命保険、面接・選考では明治安田生命保険、がそれぞれトップになった。