そろそろ夏も本番。ある調査によると、「体がだるい」「食欲がわかない」など夏バテの症状を経験したことがある人は6割にものぼるのだとか。
でも実はこの「夏バテ」、生活習慣次第で防げることもあるそうなんです……!
現役の医師が教える「夏バテの予防と回復のヒント」についてご紹介します。
【夏バテ経験者は6割近くにも…!】
大研バイオメディカルが全国の3000名を対象に実施した「夏バテの症状と対策」に関する調査によると、「あなたはこれまでに夏バテを経験したことがありますか?」との質問に全体の58.2%が「はい」と答えたそう。
具体的な症状としては、1位「疲労感・倦怠感」、2位「食欲不振」、3位「胃腸の不調」、4位「睡眠の質が落ちる」という結果となりました。
夏バテといっても単にだるいというだけでなく、食事や睡眠、内蔵機能など生活の基本となる部分に影響を受けている人が多いようです。
【現役医師が教える予防策】
では、夏バテを防ぐにはどのような対策をおこなうのがよいのでしょうか? さまざまなセルフケアをおこなっている人がいるいっぽうで、具体的な方法がわからずじゅうぶんな対策を講じていない人も一定数いるようです。
内科医の鎌田百合医師によると、「実は、夏バテは適切な対策で防ぐことができる」とのこと。具体的には次の4点のポイントをあげています。
①体の冷やし過ぎに注意する
室内外の温度差が大きいほど自律神経が乱れやすくなるため、エアコンは温度調節に気をつけて適切に使用すべし。また、胃腸の働きを低下させないよう冷たい飲み物や食べ物は摂りすぎない。
②こまめな水分補給、栄養バランスの良い食事をとる
のどの渇きを感じる前にこまめな水分補給を。食事はビタミンやミネラル、タンパク質を意識して。特に、ウナギや豚肉などに多くふくまれるビタミンB1は積極的に取り入れたいところ。
③睡眠をとる
睡眠の質が悪かったり、寝不足が続いたりすると、体がうまく回復できず、夏バテの症状が出やすくなるそう。エアコンや扇風機で室温を快適にする、就寝前はスマホの使用をひかえるなど睡眠環境を整える工夫を。
④軽い運動をする
暑い日が続くと運動を避けがちですが、短時間でも軽く体を動かして汗をかくと体温調節機能が改善され、夏バテの予防につながるそう。涼しい時間帯の散歩や室内でのストレッチ、ラジオ体操など無理のない範囲で日常的に体を動かすことを意識して!
【夏バテ知らずで過ごしましょ!】
ただし、こうした対策をおこなっても夏バテに陥ることはあるものです。
鎌田医師によると、その際は無理をせず、体をいたわることがなにより大切だといいます。涼しい部屋でゆっくり横になり、十分な睡眠をとること。食べやすいものから少しずつ栄養をとること、室温と衣類で体温をうまく調節することを心がけるとよいそうです。
そして、症状が長引くときは無理せず病院の受診をすることも視野に入れてくださいね!
現役医師が語る予防と回復のヒントを取り入れて、2025年は夏バテ知らずを目指しましょう♪ さらに詳しく情報を知りたい方は参照元をご覧ください。
参照元:ダイケン バイオメディカル、プレスリリース
執筆:鷺ノ宮やよい
Photo:ぱくたそ
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