帰りの空港では、いつも最後の最後で何かしら買いたくなっちゃうタイプです。
取材で生まれて初めての沖縄を満喫した帰りの空港、名残惜しくて「まだ何か食べていないものや目にしていないものはないか」とウロウロしていたところ、とあるお店で見たことがない形状のバナナを発見しました。
丸っこくてずんぐりむっくり、そしてだいぶ青い。何だコレは……とりあえず買ってみるか!
【「島バナナ」って品種名なの?】
購入したのは、那覇空港2階、国内線エリア「ウェルカムホール」近くの「那覇空港わしたショップ」。沖縄の地ビールや珍味などがギュウギュウに取りそろえられているお店の店頭に青果の店があり、そこで発見しました。
「島バナナ」「銀バナナ」「アップルバナナ」のほか、月桃の葉なども売られています。最初、沖縄のバナナの総称を「島バナナ」というのだと思ったのですが、別品種みたい?
見た目がいわゆるバナナとだいぶ違うな~ということで、私は「銀バナナ」を購入。追熟させてから食べるようなのでそのまま自宅に持ち帰りました。
【いつものバナナとどう違う?】
帰宅後、普段スーパーで購入しているバナナと比較してみました。並べると、大きさも形も、色ツヤもだいぶ違います。
銀バナナが青いのはまだ熟していないからですが、少し霞がかったような表面はいつものバナナでは見られない質感。なるほど、たしかに「銀色」っぽいかも!
追熟が進んで黄みが出てきても、1番左のノーマルバナナと比べるとやはりツヤ感がまったく違います。シュガースポット(黒い斑点)の出方も違うみたい。面白いです。
【いつになったら食べられるんや…】
比較していて気づいたのが、普段食べているバナナのほうが追熟が早いということ。そもそも銀バナナの食べ頃ってどのくらいなんだろう?と思い、実は事前にいろいろなサイトを調べていたのですが……。
どうやら10日~12日ほど追熟させるものなのだそう! 皮がほぼ黒ずんで薄くなったら食べ頃なのだとか。マジか~。せっかく買ってきた銀バナナ、食べる前に腐っちゃったら嫌だなあと思いつつ、情報を信じてグッと待つことに。
1週間ほど経つと、黒ずんだ皮に穴が空いてきました。皮もだいぶ水分が抜けて繊維が見えてきてる気がする。さらに、かなり濃厚な甘い匂いが漂ってきています。そろそろいいでしょ!?
【新感覚の美味しさ!】
見た感じ、普通のバナナならわりとアウトな状態まで追熟した銀バナナを、いよいよ食べていきたいと思います。中も真っ黒だったらどうしよう。ドキドキしながら皮をむいてみると……。
おぉ~、中は全然大丈夫だ。
むしろ美味しそう、というかめちゃくちゃいい香りがする!
全部むいてみるとこんな感じ。皮はとても薄くなっていました。というかこうして見ると、もっと追熟させても良かったような気さえします。
気になるお味はねっとり甘くて濃厚! ちょっと繊維が感じられるような食感で、今まで食べてきたバナナと全然違います。美味しい~っ!
なんだかババロアを食べたような感じがするなと思ったのですが、どうやら銀バナナは「バニラアイスのような香りがする」といわれ、アイスクリームバナナと呼ばれることもあるそう。確かに冷やして食べるとアイスっぽくなりそう!
個人的にはほんのり感じられる繊維がマンゴーにも似ていると思っていて、黙って目を閉じて食べさせられたらこれがバナナだとはわからないかも?というくらい、トロピカルな甘さを堪能できました。本当に美味しかった!
【観察するのも楽しい】
見た目も追熟の過程も味や食感も、食べ慣れたバナナとはまったく異なるフルーツだった銀バナナ。私が購入したものは2本で460円と決して安くはなかったのですが、食べ終わってから「もっと買ってくればよかったな…」と思うほど、普段とは違う食の体験を楽しめました。
追熟の様子を日ごとに観察したり、いろんな沖縄のバナナを比較してみたり、食べるのも見るのも楽しめる銀バナナ。沖縄旅行で見かけた際はぜひ、購入してみてくださいね~!
参考リンク:那覇空港、横浜水信
執筆・撮影:森本マリ
Photo:(c)Pouch
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