先人の知恵をいかした「天日干し」。懐かしい日本の原風景、「天日干し」の風景が一冊の写真集に。


CCCアートラボグループの光村推古書院(京都府 京都市)は、この度、日本の天日干しの風景を集めた写真集『干す 日本の天日干しをめぐる』を3月31日に発刊します。

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お日様のもと「干す」風景。以前はあちこちで見られた天日干しの風景ですが、近年では機械乾燥などに取って代わられ、見ることが少なくなってきています。富士山をバックに干される大根。寒風の中、雪の上でさらす唐辛子。稲を干す「はざかけ」には、スキーリフトに載せて天日干しをする「天空米」といった変わり種も。
今回は色々な「干す」を一冊の本に収めました。自然との共生が改めて見直される時代にあって、日光や風、気温や湿度といったその土地の特性を生かした天日干しの風景は、先人の知恵を今に伝える風景でもあります。懐かしく、そして美しい天日干しの風景と、自然と共に生きる人々の営みを感じられる一冊をぜひお楽しみいただきたいと考えております。

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山梨県甲州市の農家。軒先が干し柿に覆いつくされています。北側をのぞく三面に干し柿がびっしり。
太陽が当たってこそ美味しくなる干し柿なので、北側には干さないそうです。

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新潟県村上市の塩引き鮭。絶妙な気温や湿度などにより、干していると低温発酵が進み、美味しくて保存のできる塩引き鮭ができるといいます。


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潟県南魚沼市の越後上布の雪さらし。春先に雪の上に織り上げた麻布をさらします。太陽が雪をとかし、その水蒸気が布を抜ける際に、殺菌漂白の効果をもたらします。



〈書籍詳細〉

『干す 日本の天日干しをめぐる』
写真・文 西村 豊
体裁 縦242mm×横163mm 128頁 上製本
定価2400円+税
ISBN978-4-8381-0610-3
発売日 2021年3月31日(水)
発行 光村推古書院株式会社
http://www.mitsumura-suiko.co.jp/

〈著者プロフィール〉

西村 豊(にしむら ゆたか)
1949 年 京都府京都市生まれ
1972 年 長野県に移り住む
1977 年 自然写真家として独立(ネイチャーフォト・プロダクション代表)
(公益社団法人)日本写真家協会正会員
公立諏訪東京理科大学 非常勤講師
JPCA 日本写真著作権協会会員
長野県富士見町文化財専門審議会委員 他

長野県諏訪郡富士見町に在住。
フリーの自然写真家として、美術図書・自然雑誌・広告・動物図鑑など、各界の雑誌・テレビなどで、その作品を発表している。各地方で社会人講師を務め地元では子供や大人と自然観察会を行っている。

主な著書
『ヤマネ-森に遊ぶ』西村豊写真集(講談社/ 1992 年)
『八ヶ岳の子ギツネ』西村豊写真集(講談社/ 1996 年)
『森の足音』(光村推古書院/ 2000 年)
『新装版 科学のアルバム ヤマネのくらし』(動物・鳥19)(あかね書房/ 2005 年)
『干し柿』あかね・新えほんシリーズ(あかね書房/ 2006 年)
『柿の里』西村豊写文集(講談社/ 2008 年)
『京都 天神をまつる人びと ずいきみこしと西之京』(岩波書店/ 2014 年)
他多数


〈光村推古書院〉
明治20年、錦絵(木版多色刷絵)の版元として屋号・本田雲錦堂という名称で創業。美術出版社として、画集・図案集などの出版を手がけきました。近年は、美術出版の他、写真集、京都に関するものなどの出版物を多く発行しています。


〈CCCアートラボ〉
CCCアートラボは、企画会社カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社の中でアートに関する生活提案をするチームです。私たちが目指すのは「アートがある生活の提案」。アートを身近にし、誰かの人生をよりハッピーにすること、より良い社会をつくることに貢献したいと考えています。また、店舗企画やアートメディア、商品開発やイベントプロデュースなど、長年の実業経験を通して培った知見をもとに、わたしたちだからできるアプローチで企画提案を行います。

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