2020年UNESCO無形文化遺産に指定された宮大工の木造技術。世界に誇る日本の技を次世代に継承したいとの思いから、現役宮大工がNPO法人を設立、日本文化を支える木造技術の継承と発信に挑戦します。


特定非営利活動法人宮大工木造技術継承協会は、宮大工の伝統的木工技術の継承、発信を目的として9月22日に神奈川県横浜市に設立されました。子ども達に宮大工体験を提供する「こども宮大工1000人プロジェクト」や、全国から若者を公募し3年間の修行を経て若手宮大工を育成する「育成プロジェクト」の活動を中心に、宮大工の技の継承と理解促進に取り組んでいきます。11月19日(金)神奈川県相模原市のアリオ橋本で開催される「森フェス2022」では、「こども宮大工1000人プロジェクト」のキックオフイベントとして、地元津久井の木間伐を使った体験イベントを開催。宮大工技術を守り次世代につなげていく活動を全国に広げていきます。

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■宮大工(堂宮大工)とは

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日本には数多くの神社仏閣があり、その建築や補修を手がける職人が宮大工です。日本全国の神社仏閣を地域の方々と共に守っていくため、世界遺産、国宝や文化財指定の建造物を始め、地域に根ざした神社仏閣、文化的建築物の建築や補修を行なっており、日本文化を支える社寺の維持に欠かせない存在となっています。
釘などの金具を使わない「木組み」と呼ばれる伝統工法を用いた高い木工技術を持ち材木だけで建築物を作る宮大工は、非常に専門性が高く「大工の世界最高峰」とも呼ばれています。


[動画: https://www.youtube.com/watch?v=do2HcA728Xo ]


■宮大工の木工技術が「ユネスコ無形文化遺産」に認定
2020年12月、「伝統建築工匠の技・木造建造睦を受け継ぐための伝統技術」は「伝統建築工匠の技」としてユネスコの無形文遺産に認定されました。その内容は「木・草・土などの自然素材を建築空間に生かす知恵、周期的な保存修復を見据えた材料の採取や再利用、健全な築当初の部材と止むを得ず取り替える部材との調和や一体化を実現する高度な木工・屋根葺、左官、装飾、畳など、建築遺産とともに古代から途絶えることなく伝統を受け継ぎながら、工夫を重ねて発展してきた伝統建築技術」と定義され、自然と調和する伝統木工技術として世界的にも高い評価を得ています。
・文化庁HP 伝統建築工匠の技 https://bunka.nii.ac.jp/special_content/ilink4
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■宮大工技術は元祖SDGs

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宮大工の仕事は神社仏閣や伝統的建造物の補修や修繕です。世界最古の木造建築物と言われる奈良の法隆寺をはじめ、全国に建造から数百年を超える神社仏閣が多く残っている日本。高い木工技術でその保存を支えてきたのが宮大工です。
また宮大工は木材を使った木造建築のプロフェッショナル。遠い昔から、木を育て、建築物のために伐採利用し、また木を植えるという循環とともに地域の森の維持にも貢献してきました。今声高に叫ばれているSDGsですが、宮大工は1000年以上前からサステナビリティとSDGsを体現してきた存在とも言えます。

■減り続ける若手宮大工

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宮大工はかつては日本全国に数百人いたと言われていますが、現在では現場で作業をしている職人は100人程度しか残っていないのが現状です。また現役宮大工の中でも高齢化が進んでおり、このままでは社寺仏閣の修繕修復が人手不足で滞ってしまい、歴史的建築物の維持保全が危うくなることが心配されています。技術の習得に最低でも10年はかかると言われている宮大工の技。
その技術を次世代に継承していくためには時間が必要です。日本の社寺建築、ひいては全国神社仏閣に根付いた日本文化、地域文化を守っていくためには若手宮大工を増やしていくことが急務となっています。
(参考資料)国勢調査 https://www.mlit.go.jp/common/001371738.pdf
木造住宅の担い手である大工就業者数は、平成27年に約35万人と20年間で半減。 人数の減少率と高齢化(60歳以上の比率)は、建設業従業者(全体)に比べて大きい。 神社仏閣のみを専門にしている宮大工はも上記大工人口と同様の推移で減少傾向。

■木工技術を次世代につなげる「こども宮大工1000人プロジェクト」「宮大工養成プロジェクト」
宮大工の技術を次世代につなげていくための具体的な取り組みとして「宮大工育成プロジェクト」を開校。

現役の職人の元で3年間かけて技術を学ぶことにより、次世代を担う若手宮大工の育成を目指します。
・宮大工養成塾 HP https://miyadaiku-yoseijyuku.com/
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またより広く次世代に宮大工について知ってもらうための新たな活動として、全国の子供たちに宮大工の技を見て、聞いて、体験をしてもらう「こども宮大工1000人プロジェクト」をスタート。このプロジェクトを日本全国に広げ、1000人の子ども達に参加してもらうことを目標に活動に取り組んでまいります。11月19日(土)には神奈川県相模原市のアリオ橋本にてキックオフイベントも行う予定です。
・アリオ橋本 https://hashimoto.ario.jp/
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■「こども宮大工1000人プロジェクト」キックオフイベント概要
アリオ橋本店「もりフェス2022」 ”はじめての宮大工体験”
開催場所:アリオ橋本店 1階グランドガーデン(神奈川県相模原市)
     〒252-0146 神奈川県相模原市緑区大山町1番22号 
開催日時:11月19日(土)10時~16時
開催内容:1.カンナ削りデモンストレーション ( 11:30 13:00 14:30 の3回開催予定)
  2.大工道具ショーケース(道具展示・パネル展示)
     3.宮大工フォトギャラリー(宮大工の写真展示)
※ご予約は必要ありません。当日直接会場にお越しください。


本法人は今後とも、宮大工の育成、地域に根ざした形での宮大工の活躍の促進、地域の神社仏閣や歴史的建造物の維持継承のための協力、宮大工の技術の国内外への普及・発信に努めてまいります。

■法人概要
法人名 特定非営利活動法人宮大工木造技術継承協会
設立日 2022年9月22日
本拠地  神奈川県横浜市
     宮大工社寺建築専門加工場 神奈川県愛甲郡愛川町半原2824
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代表理事   市川晶麻
副代表理事  本村克裕
理事     杢代智宏
       淵上美紀子
       長尾千登勢
       市川千里
監事     本村恵美子

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【お問い合わせ・取材のお申し込み】
NPO法人 宮大工木工技術継承協会 
miyadaiku.kyokai@gmail.com
https://miyadaiku-japan.or.jp/#contact

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