横浜能楽堂が長期休館に入る前の「中締め」として開催するシリーズ企画の第3弾。
能・狂言とつながりのある日本舞踊を、能舞台で上演します。

出演するのは、藤間恵都子、水木佑歌をはじめシーンの第一線で活躍する日本舞踊家の面々。
舞踊の伴奏にも、日本を代表する演奏家を迎えます。

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能・狂言とつながりのある全4曲を上演


上演するのは、能・狂言の作品がもととなった曲などの全4題。すべてストーリー性のある作品で、踊りの美しさだけでなく、多彩な表現やドラマ性など、日本舞踊のさまざまな要素を堪能できます。初めての人でも楽しみやすい内容です。各曲の見どころは以下の通り。

箏曲「熊野 (ゆや)」…能「熊野」の詞章(歌詞)の一部をほぼそのまま用いて構成された楽曲。花見の席での平宗盛と遊女・熊野のやりとりが、情感たっぷりに描かれます。今回初めて振付し、舞踊として上演します。

常磐津「三つ面子守 (みつめんこもり)」…子守娘が赤ん坊をあやしながらお面をつけて踊る、ユーモラスな作品。狂言面がもととなった「おかめ」「ひょっとこ」「えびす」という3つの面を使い分けながら踊るのが見どころです。

常磐津・長唄「身替座禅 (みがわりざぜん)」…狂言「花子」がもととなった、歌舞伎の人気曲。
浮気する夫と、それを見破る妻とのやりとりを喜劇的に描いた作品。今回は、歌舞伎とは趣向を変えて、狂言「花子」の舞台の使い方を参考にした、より舞踊をお楽しみいただける演出で上演します。
*出演者による「見どころ」を舞台稽古の様子を交えて紹介 (横浜能楽堂YouTubeチャンネル)
 https://youtu.be/4RN9ZpsocnA

長唄「綱館 (つなやかた)」…能「羅生門」の後日譚を描いた作品。切り落とされた片腕を取り返しに、伯母に化けてやってきた鬼と武将・渡辺綱との緊迫感あるやりとりが見どころです。
*出演者による「見どころ」を舞台稽古の様子を交えて紹介 (横浜能楽堂YouTubeチャンネル)
 https://youtu.be/B1KpIbNp8N0

伴奏の音楽も聴きごたえたっぷり


「箏曲」とは、箏を含む音楽の総称。今回上演する「熊野」は、山田流箏曲の作品で、箏の弾き歌いと三絃(三味線)の合奏で演奏します。流祖山田検校の作曲によるもので、山田流箏曲のなかでも特に大事に扱われている作品のひとつ。山田流を代表する萩岡松韻ほかによる演奏でお送りします。

「常磐津」と「長唄」は、日本の三味線音楽を代表するジャンルのうちのふたつ。「語り物」の常磐津節と、「唄物」の長唄、それぞれ語る/唄う専門家と、三味線奏者の分業になっており、複数名による合奏で演奏します。
今回上演する「身替座禅」は、常磐津と長唄の掛け合い、つまり、両方の演奏家が一緒に舞台に上がります。今回は、6名の長唄演奏家と6名の常磐津演奏家、さらに6名の囃子奏者が加わり、総勢18名での演奏となります。
各ジャンルを代表する演奏家の大合奏にも注目です。

他にも、江戸の神楽囃子が多く入った常磐津「三つ面子守」や、長唄のダイナミックな演奏が聴きどころの「綱館」など全4曲、すべて聴きごたえのある作品ばかりとなっています。

会場の横浜能楽堂の能舞台は、築約150年の由緒ある建築


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会場となる横浜能楽堂の本舞台は、築150年の能舞台を移築・復原したもので、横浜市の有形文化財にも指定されている由緒ある舞台。能舞台は、能楽専用の舞台のため、他のジャンルが演じられる機会は多くはありません。

本公演は、横浜能楽堂が2024年より大規模改修のため長期休館に入る前に開催される、特別公演「中締め」シリーズの第3回。歴史ある和の空間で上質な古典芸能を堪能できる、休館前の残り少ないチャンスとなります。


【主な出演者プロフィール】

藤間恵都子(ふじま えつこ)
横浜市生まれ。多彩な表現力をもつ実力派。大学で後進の指導にもあたる。松尾芸能賞新人賞、文化庁芸術祭優秀賞など受賞。重要無形文化財「日本舞踊」総合認定保持者。

水木佑歌(みずき ゆか)
古典の技術を基本に創作舞踊公演の出演、振付、演出に携わるほか、演劇、テレビなどでも活躍。
水木流東京水木会理事長。重要無形文化財「日本舞踊」総合認定保持者。


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