(1)木材のみの被覆で環境負荷を軽減
カラマツ材とスギ材の燃え方の違いを活かした二層構成により、カラマツ材の燃え止まり効果を高め、木材のみの被覆で耐火性能を実現しました。従来の耐火部材では、燃え止まり性能を担保するために石膏ボードなどの無機材料の併用が一般的でした。本部材は木材のみの被覆構成のため、炭素固定量が大きく増え、部材製造時のGHG(温室効果ガス)排出量が減り、環境負荷低減に貢献します。
(2)現場施工を可能にし、コストを削減
本部材では二次接着仕様と被覆留付仕様を開発しました。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/52275/93/52275-93-9ba78de74416e991a30ec88654ee0007-700x484.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/52275/93/52275-93-cc15ad23868265e2c8418097181b5e3e-700x230.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
■背景
脱炭素社会の実現に向け木材に注目が集まるなか、建築分野では2021年に「脱炭素社会の実現に資する等のための建築物等における木材の利用の促進に関する法律(都市の木造化推進法)」が施行され、建築物全般で木材の利用が促進されています。鉄骨造やRC造の中大規模建築の一部を木造化・木質化する事例も増えており、木被覆した耐火鉄骨柱・梁のニーズは高まっています。
本部材を積極的に非住宅建築物に採用し木材利用を促進します。さらに、木被覆鉄骨部材の1.5時間耐火構造の大臣認定取得を目指し、鉄骨造やRC造の木質化に貢献していきます。 住友林業グループは森林経営から木材建材の製造・流通、戸建住宅・中大規模木造建築の請負や不動産開発、木質バイオマス発電まで「木」を軸とした事業をグローバルに展開しています。2030年までの長期ビジョン「Mission TREEING 2030」では住友林業のバリューチェーン「ウッドサイクル」を回すことで、森林のCO2吸収量を増やし、木造建築の普及で炭素を長期にわたり固定し、自社のみならず社会全体の脱炭素に貢献することを目指しています。今後も森と木の価値を最大限に活かす研究開発を推進していきます。
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