一般社団法人サステナブル経営推進機構(所在地:東京都千代田区、代表理事:壁谷武久、以下「SuMPO」)は、電気・電子製品分野の製造企業および業界団体20社*¹と共に、国際規格IEC63366*²に則った「電気・電子製品およびその部品」のライフサイクルアセスメント(LCA)に関する製品カテゴリルール(PCR:Product Category Rule)の策定を開始しました。
これまでSuMPO環境ラベルプログラム「SuMPO EPD」*³は、ISO14025、ISO/TS14027、ISO14040、ISO14044、ISO14067等に準拠したプログラム規定の下、「IT機器」、「画像入出力機器」、「配電盤」、「エレベーター」など様々な電気・電子製品分野のPCRを策定・運用しており、各社から数多くのEPD*⁴(第三者検証済み製品LCAデータ)が公開されてきました。
この度、全ての電気・電子製品およびその部品において、カーボンフットプリント(CFP)を含む多領域での環境影響評価であるLCA算定を可能にする目的で、EPD*⁴の国際規格ISO14025および、電気・電子製品に関する国際規格IEC63366*²にも則り、当該製品群全体をカバーしLCA/CFP算定の中核となるCore-PCR「電気・電子製品およびその部品」を策定するPCR-WG*¹を開始しました。
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SuMPO環境ラベルプログラムは、国際基準に則り、電気・電子製品分野のLCA算定およびEPDの登録の拡大を進め、開発者および利用者などの様々な脱炭素行動を促進・実践を社会全体に広げる取り組みを後押しして参ります。
*¹ PCR-WG(ワーキンググループ)メンバー: オムロン株式会社、京セラ株式会社、京セラドキュメントソリューションズ株式会社、キヤノン株式会社、コニカミノルタ株式会社、シャープ株式会社、セイコーエプソン株式会社、TDK株式会社、パナソニック オペレーショナルエクセレンス株式会社、株式会社 日立製作所、富士電機株式会社、富士フイルムビジネスイノベーション株式会社、ブラザー工業株式会社、株式会社リコー、理想科学工業株式会社、一般社団法人日本電機工業会(JEMA)、一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)、一般社団法人ビジネス機械・情報システム産業協会(JBMIA)、Green x Digital コンソーシアム(五十音順)
*² IEC63366:国際電気標準会議(IEC:International Electrotechnical Commission)が標準化する電気・電子に関する国際規格。欧州のCENELEC EN 50693にも基づき「電気・電子製品およびシステムのライフサイクルアセスメントに関する製品カテゴリルール」を策定中。2024年12月20日にFDIS(最終案)を発表。
*³ SuMPO環境ラベルプログラム「SuMPO EPD」:以下<詳細>参照
*⁴ EPD(Environmental Product Declaration):以下<詳細>参照
≪詳細≫
■背景:
近年、電気・電子製品分野の環境側面は、顧客市場や規制当局などの利害関係者にとって重要性を増しています。いずれも、LCAの開示が要件になっており、電気・電子分野でも国際整合を考慮した算定ルールが必要となっています。
■SuMPO環境ラベルプログラム「SuMPO EPD」の概要:
「SuMPO EPD」は、SuMPOが国際規格ISO14025に準拠し運営・管理を行い、EPDを公開するプログラムです。2002年にエコリーフ環境ラベルとして始動して以来20年以上の運営実績を持ちます。昨年(2024年)4月に国際整合の観点より、エコリーフから「SuMPO EPD」と名称変更をしました。(SuMPO環境ラベルプログラムWebサイト:https://ecoleaf-label.jp/)
■EPD(Environmental Product Declaration)とは:
EPDは、製品分野ごとに定められたPCRに基づき算定・公開される透明性・公平性の高い製品環境情報です。国際規格ISO14025に則り世界各国の運営機関が管理・運営しており、企業と企業間や企業と消費者間における製品の環境情報のコミュニケーションを、世界共通の透明性の高い手法により促進する枠組みです。
■PCR-策定プロセス:
SuMPOは、ISO14025及びISO/TS14027に基づく透明性の高いPCR策定プロセスを運営しています。EPDプログラム管理の下、利害関係者によるワーキンググループ(PCR-WG)が編成され、PCR原案が策定されます。PCR原案に対する意見公募を経て、LCA、EPDおよび対象製品に精通する専門家からなるPCRレビューパネルにて原案および意見公募への対応を精査し、合否判定が行われます。
また、PCRはSuMPO環境ラベルプログラム以外でもライセンス方式で利用が可能で、環境負荷の定量化に広く活用頂けます。(ご注意:全てのPCRの著作権はSuMPOが保持し、公開・非公開を問わず無断利用は禁止としております。)
■期待される効果:
SuMPOは、国際標準に則ったPCRの策定は、海外各国と共通する土台の上に成り立つからこその「サプライチェーン上での一次データの連携」と「比較可能性」を、可能な限り追求するLCAデータとなり得ると考えています。今後も国際規格に基づく共通手法を土台とした、検証済み1次データ流通を可能にし、更にはサプライチェーンの秘匿情報を守りながら一貫性のある透明性の高い一次データの取引先への受け渡し、サプライチェーン全体での環境負荷削減の促進に貢献して参ります。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/79969/90/79969-90-d2de02ac93b33221bec22406467f98f7-571x556.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
<本件に関するお問い合わせ先>
一般社団法人サステナブル経営推進機構(SuMPO)
EPD事業部
E-mail:ecoleaf@sumpo.or.jp
HP:https://ecoleaf-label.jp/企業プレスリリース詳細へ : https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000090.000079969.htmlPR TIMESトップへ : https://prtimes.jp