「高校廃校をきっかけに地元の中高生が立ち上げた居場所」など地域に根差した居場所づくりを

認定特定非営利活動法人カタリバ(本部:東京都中野区、代表理事:今村久美、以下カタリバ)と、特定非営利活動法人ETIC.(エティック)が協働して運営する、10代のための居場所の立ち上げ・運営を目指す団体を応援するインキュベーションプログラム「ユースセンター起業塾」事業創造コースにおいて、このたび新たに全国1府6県7団体の採択が決定しました。
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こども家庭庁が指針で掲げる、子どもたちが安心して過ごせる場の必要性。
鍵は運営団体への支援近年、不登校・いじめ・自殺の増加など子どもを取り巻く困難は複雑化しています。こうした背景を受け、2023年4月に発足したこども家庭庁では子どもが安心して過ごすことができる場を増やすための議論がなされ、2023年12月には「こどもの居場所づくりに関する指針(*1)」が策定されるなど、子どもの居場所の重要性は社会で認識され始めています。

そしてこども家庭庁がまとめた「こどもの居場所づくりに関する調査研究報告書(*2)」では、居場所が足りていない現状への解決策として「居場所づくりに取り組む団体を支援する『中間支援団体』への支援」があげられています。子どもの居場所を運営する団体を増やすうえで、団体の運営資金のやりくりや人材の採用・育成等の組織経営のサポートが重要となっています。


*1:こどもの居場所づくりに関する指針 こども家庭庁
https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/816b811a-0bb4-4d2a-a3b4-783445c6cca3/9dade72e/20231201_policies_ibasho_09.pdf
*2:こどもの居場所づくりに関する調査研究 報告書概要 こども家庭庁
https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/db46916f-2963-4114-917d-8677e2761a90/adb0d276/20230323_ibasho_houkoku_gaiyou.pdf

すべての10代に居場所を。10代の居場所づくりを支援するユースセンター起業塾カタリバはこれまで、被災地の子どもたちのための放課後施設「コラボ・スクール大槌臨学舎」や、"中高生の秘密基地"をテーマにした「文京区青少年プラザb-lab」、不登校の子どもたちへ支援を行う教育支援センター「おんせんキャンパス」など全国各地でさまざまな子どもたちのための居場所を運営してきました。
その中で、この10代の子どもたちの居場所「ユースセンター(*3)」を日本全国に広げるため、子どもたちの居場所づくりに取り組む団体を支援しようと2021年に立ち上げたのが「ユースセンター起業塾」事業創造コースです。本プログラムでは、カタリバがこれまでの居場所運営で得たノウハウを活用し、各団体のユースセンター事業の立ち上げを資金面・運営面両方から支援しています。
3年間の助成と伴走支援を行う事業創造コースでは、担当コーディネーターによる定期的な面談(個別面談)を軸に、研修等の実施やコミュニティとしての学びの場の提供、団体ごとの課題やニーズに合わせたメニュー提供やコーディネートなど、さまざまな支援を行ってきました。

*3:ユースセンター:子どもたちのための家でも学校でもない第三の居場所であり、子どもたちの意欲と創造性を伸ばす関わりが行われる場所

高校がなくなった街や交流・体験の機会が限られた地域に居場所が誕生。全国に着実に広がる10代の居場所事業を立ち上げてから3年間で、全国26団体の居場所の立ち上げ・運営の支援をおこなってきました。さまざまな特徴をもった居場所の一部を紹介します。


●一般社団法人わのまち(青森県五戸町)
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〈団体紹介〉
高校廃校をきっかけに、地元に住む中高生が集まり、活動できる居場所をつくりたいと立ち上げた、10代と地域とがつながれる居場所の運営をしています。他にも高校の探究支援等を行う教育・キャリア支援事業、地域での対話の場づくりや企業連携を行う地域づくりなどを行っています。地域で楽しく生きるロールモデル集団とユースセンターがつながり、子どもたちが社会で自分らしく生きられるようになることを目指し活動しています。

〈4期へのメッセージ〉
私たちは地域に根差した居場所づくりの道を歩んできましたが、正解のない挑戦の日々は、予想外の壁との出会いの連続でした。それでも、子どもたちの笑顔や成長に触れる瞬間、保護者や地域からの感謝の言葉もあり、活動を続けています。 この塾で得られる最大の宝は、「同じ志を持つ仲間との繋がり」です。互いの経験を分かち合い、地域の大人たちを巻き込みながら、その地域ならではの居場所を創り上げてください! そして事務局の支援を最大限に活用し、皆さんの想いを形にしていく過程を楽しんでください。共に歩む仲間として、皆さんの挑戦を心から応援しています!

●NPO法人こどもの未来を考える会(長野県諏訪郡富士見町)
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〈団体紹介〉
地域の子どもたちが自分らしく過ごすことができるような居場所づくりを目指し、もともと商店であった物件を中高生や地域の方と一緒にリノベーションして、10代の居場所を開設、運営しています。子どもたち同士で会話やカードゲームなどの遊び、食事などをする自由な時間を地域の大人がユースワーカーとして温かく見守ったり、地域の大学生や大人のリソースを活かしたメイクや百人一首などのユニークな企画づくりをサポートしています。

〈4期へのメッセージ〉
拠点を置く場所も決まっていないゼロの状態から、まさに「手取り足取り」で伴走していただき、1年半かけてユースセンターをオープンすることができました。カタリバの積み重ねてきた”現場の生きた知恵”を惜しみなく共有してくれる懐の深さに感動しています。そして、何より心強いのは、ともに歩む同志の存在です!
もちろん、困難なこともありますが、それを分かち合い、励まし合える仲間の存在が大きな支えになっています。
この環境を大いにいかして、大胆に、軽やかに、楽しんでチャレンジしていってください!

新たに7団体を採択。さらに多くの10代に居場所をこの度、新たに1府6県7団体の採択が決定しました。地域社会とのつながりづくりの視点で取り組む団体や、不登校の子どもたちから関わる対象を拡大する団体など、三者三様です。新たな団体が加わることで、これまでに採択した団体も含めたコミュニティでの学びはより充実することが期待されます。
さらに多くの10代の子どもたちに居場所を届けるため、カタリバも支援を続けてまいります。

<第4期採択団体一部ご紹介>
●一般社団法人横川kito(鹿児島県霧島市)
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過疎化が課題となる山間部でのまちづくりを目的に、古民家を活用してできたカフェで、中高生向けの居場所や企画づくりを新たにスタートします。
『好きなまちで暮らす』という選択をキャリアの格差につなげないというコンセプトをもとに、10代の子どもたちが地域の大人や企業と出会い、やってみたいことへチャレンジできる環境づくりや伴走などを行っていきます。

●NPO法人Since(滋賀県近江八幡市)
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これまで主に不登校の子どもを対象としたフリースクールを運営してきた中で、安心して過ごせたり、新たな大人と出会えたりする環境を必要としている子どもはもっとたくさんいると気づき、より広い層の高校生が利用できる居場所の開設に挑戦します。
「場づくり、人づくり、つながりづくり」を基本コンセプトにして、地域の高校生がありのままの自分を肯定し、チャレンジできるような居場所や地域コミュニティを作っていくことを目指します。

<第4期採択団体一覧>
●まちづくり団体mylink
団体所在地:京都府舞鶴市
事業名(主題):コミュニティースペース「KATALab.」
事業名(副題):舞鶴の子ども達と地域の人が集い語り合い、新たな挑戦を生み出す場所
https://syncable.biz/associate/mylink

●一般社団法人ヒトトキト
団体所在地:福島県西白河郡矢吹町
事業名(主題):小さな声を居場所にとどけるプロジェクト
事業名(副題):10 代の誰もが居場所を持てるように
https://hitoto-kito.com/

●NPO法人Since
団体所在地:滋賀県近江八幡市
事業名(主題):未来を描く高校生たちの居場所
事業名(副題):地域とともに広げる高校生の可能性
https://since.or.jp/

●一般社団法人横川kito
団体所在地:鹿児島県霧島市
事業名(主題):きりしま・ゆうすいユースセンター
事業名(副題):「やってみたい」に出会う・踏み出す 10 代の創造研究室
https://yokogawa-kito.com/

●一般社団法人 信州古民家再生プロジェクト
団体所在地:長野県須坂市
事業名(主題):10代と地域を結ぶプラットフォームづくり。
事業名(副題):大学のない町で地域が 10 代の若者に寄り添い、共に未来の須坂を考える
https://shinshu-kominka.or.jp/

●一般社団法人ひるね
団体所在地:栃木県宇都宮市
事業名(主題):ユースセンター 基地ひるね
事業名(副題):「みんなで紡ぐ明日」~子どもたちとともにあるユースセンター~
https://hirune.or.jp/

●一般社団法人レアーズ
団体所在地:沖縄県中頭郡読谷村
事業名(主題):キミノハコ
事業名(副題):~キミの未来、ここから始まる!~
https://www.lears-kkf.com/

認定特定非営利活動法人カタリバとはどんな環境に生まれ育った10代も、未来を自らつくりだす意欲と創造性を育める社会を目指し、2001年から活動する教育NPOです。高校への出張授業プログラムから始まり、2011年の東日本大震災以降は子どもたちに学びの場と居場所を提供するなど、社会の変化に応じてさまざまな教育活動に取り組んでいます。

<団体概要>
設立 : 2001年11月1日
代表 : 代表理事 今村久美
本部所在地 :東京都中野区中野5丁目15番2号
事業内容 :高校生へのキャリア学習・プロジェクト学習プログラム提供(全国)/被災地の放課後学校の運営(岩手県大槌町・福島県広野町)/災害緊急支援(全国)/地域に密着した教育支援(東京都文京区)/困窮世帯の子どもに対する支援(東京都足立区・全国)/外国ルーツの高校生支援(東京都)/不登校児童・生徒に対する支援(島根県雲南市・全国)/子どもの居場所立ち上げ支援(全国)
URL: https://www.katariba.or.jp企業プレスリリース詳細へ : https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000118.000060187.htmlPR TIMESトップへ : https://prtimes.jp
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