株式会社アートワークスコンサルティングの提供する、広告表現チェックツール『KONOHA(コノハ)』が2023年4月に3周年を迎えました。本サービスは、誇大表現になる恐れがある箇所をぱっと指摘してくれるサービスです。


自動でウェブサイトや資料(PDF、JPG、PNG)の文章をチェックできるので、目視監修で2-3日かかる監修を誰でも簡単にぱっと終わらせることができます。

広告表現チェックツール「コノハ」が3周年を迎えましたPR TIMES×

『KONOHA(コノハ)』が生まれるまでには、代表でありサービス起案者である高橋の独立当時に経験した苦しみがありました。数多くの失敗がありながらも、現在では大手企業様を中心に、1000アカウントが発行され活用されています。本ストーリーでは、サービス誕生までの軌跡をお伝えします。

「全ての広告で、広告チェックを事前に行う」世界を作る。次世代...の画像はこちら >>


株式会社アートワークスコンサルティング 代表 高橋 聡

「司法試験を目指していたなら、薬事法・景品表示法のチェックしてから納品して」と言われて、道が開ける。

私は、大学卒業後、家業を手伝いながら司法浪人生していました。29歳まで旧司法試験に受からないため、単身上京。

最初に入った会社では上司のパワハラが凄くてIT業界に転身。2年半業務に従事した後、リーマンショックを契機に独立します。

以降、取引先企業から『前職は何やってたの?』と聞かれた際には、司法浪人生していたことを伝えていました。

ある日、過去にお話をしていたクライアント様のもとへ伺うと無茶ぶりを受けます。

『司法試験目指していたなら、薬事法・景品表示法のチェックしてから納品して』

承諾せざるを得ない状況だったこともあり、必死で監修して納品。

運の良いことに先方の法務部と品質管理部からの修正無しで納品することができました。担当課長から『ありがとう』と言ってもらえたのは嬉しい思い出です。

やって良かった。

これがきっかけとなりLP制作の継続発注と、監修のお仕事に携わらせていただくことになりました。何年かLP制作と監修を付加価値に制作業務を続け、せっかくだから監修の必要性を広く知っていただこうと広告監修のセミナーを開催しようと考えました。

広告監修なんかしたら売れなくなる。

誇大広告が当たり前の時代、公明正大な広告を配信する企業の商品は売れず、『ガンが治る』『痩せる』『毛が生える』などのサプリメントが堂々と売られている時代でした。消費者庁に指摘されるまで誇大広告を続ける企業が多かったです。

『広告監修なんかしたら売れなくなる』

私の薬事法・景品表示法セミナーに受講された人から言われた言葉です。商談でも幾度となく言われました。広告監修すると売れなくなる、と。悔しくて、悔しくて、いつかなんとかしてやろうと思いました。



広告表現を指摘するだけでなく、秀逸な代替案を考えてやる。

消費者を騙さなくても、正攻法で勝負して絶対に勝ってやる。

と常に怒りを抱えながらコピーライトを考えて仕事していました。

NGワードが沢山あることを知り、ルーチンワークとして貯め続けた。

LPの監修をすると、薬事法・景品表示法にまつわる広告表現で誇大な表現や効能効果に該当するNGワードが沢山あることに気付きました。私は忘れやすいので、備忘録としてこのNGワードをエクセルで管理することにしたのです。この日から、毎日のルーチンワークとしてNGワードを貯め始めました。

監修品質が高いことを評価され、Webサイト制作を定期的に頂くことができるようになったこともあり、継続することを決心します。それは、2015年から始めたことでした。「継続こそ力なれ」だと信じ、面倒ですがNGワード集は欠かせませんでした。納品後にNGワードをエクセルシートへ転記していく作業は苦痛そのものです。

日中は通常業務があるので夜中と土日を使ってNGワード集を作らなければなりません。


やりたくないな。めんどくさいな。といいながら転記し続けました。

2018年2月末。エクセルシートが壊れた日。

今でも覚えてます。あの背筋が凍るような感覚。大切に育ててきたエクセルシートが壊れました。

おいおい…まじかよ…しか言葉が出ません。

2018年2月の終わり。まだまだ寒さが続くと思える西新宿雑居ビルの一角にあるオフィスで、

エクセルシートを開こうとダブルクリックしたら重くて立ち上がらない。

立ち上がっても落ちてしまう。


これはヤバいと思いました。急ぎCSVデータで新規保存し、何とかコピーデータを作ることに成功。

しかし、CSVでは使いにくいので何とかしなければいけませんでした。

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NGワードのエクセルを、Webデータベースに移行。清水の舞台から飛び降りる気持ちで挑戦した、展示会への参加。

この恐怖体験を経て、Webデータベースサービスへ申し込み、CSVデータをWeb上にアップロードして使えるようにしました。

Webデータベースにすると、まあ便利。さくさく動くし、どんな場所からでもアクセスできる。さらに、ID/PASSを発行すれば沢山の人に使ってもらえる。そのような経験を踏まえて、「このWebデータベースを世のため人のため、みんなに使ってもらおう」と思い立ちます。

そうだ。監修を始めたとき、私自身広告表現NGワード集がなくて困ったんだ。


ここまで膨大な情報を手作業で貯めた人は他にいない。絶対にニーズがあるはずだ、と信じていました。

アイディアを思いついたものの、資金はもちろんありませんでした。しかし、清水の舞台から飛び降りる気持ちで展示会へ出展することを決めます。薬事法、景品表示法の広告表現データベース『ツクヨミ』のお披露目です。

薬事法、景品表示法の広告表現NGワード集はコスメ、サプリメント企業、広告代理店企業からきっと注目されるはず。監修者は広告の監修はできますが、非弁行為になるため法律のアドバイスはできません。弁護士先生のお仕事です。一方で、弁護士先生は広告文章作成・校正は行わない代わりに法律のアドバイスができます。

弁護士先生にとって「広告に関する法律上のアドバイザー」という新たな市場ができるし、何より六法全書のように辞書として活用いただける。何より、薬事法、景品表示法の広告表現データベース『ツクヨミ』を導入してくださった企業様は広告リテラシーを高められ企業価値が上がるはずだ。

誰もがハッピーになる世界を想像しワクワクしながら、フライヤー、看板を夜が明けるまで自作しました。
展示会当日は当時の仲間が手伝ってくれて、2日間ずっと2人で対応したことを覚えています。

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当日のブースの様子

そして結果は、受注ゼロでした。

KONOHA(コノハ)が生まれたきっかけ。どのようにNGワード集を活かすか考え、自身の業務に置き換えてみた。

失意と絶望、さらに資金不足の中、特許まで取得し、「薬機法や景品表示法のNGワードデータベースを使いませんか?」と各所に提案したのですが、全く興味を示してもらえませんでした。

振り返ると、それは当然のことでした。薬機法、景品表示法に係る広告監修業務なんてニッチもニッチですし、どのように活用したら良いのかわからない。まあ辞書程度には使えるな、という代物です。

ただ、私自身としてはめちゃくちゃ宝物に見えていました。

本当に、ダイヤモンドの原石を見つけた感じです。

私が毎日欠かさず広告表現で利用してはいけないNGワードをコツコツと貯めてきた情報ですから、これ以上の宝物はないはずだ、と。しかし、他人から見たら「ただのNGワード集」にしか過ぎませんでした。

失意に暮れていたある時、「このデータベースを使ってどのようなことに活用できるのかプロトタイプが見たい」ということを言われます。当時の私は監修業務がパンパンで、新規ご依頼を受けられない状況になっていました。信頼第一、丁寧さ第一でやってきたからこそ、チェックの抜けもれが怖い。そうであえれば、社内で広告チェックツールを開発してみようと思い立ちます。

毎日監修をしていると、チェックの抜け漏れが発生する恐れがあります。人の目、人の手で行うため致し方の無いことですが、チェックが抜け漏れたことにより行政または消費者から指摘を受けた場合ご依頼企業様のブランドに傷がつく恐れがあります。常に気を張って作業に取り組まなければなりません。

幸いにも、私の監修した商品やサービスで行政または消費者から指摘されたことは今まで一度もありません。運が良かったと言えます。ただ、今までは運よくミスが無かっただけで、これから発生する可能性はゼロとは言えないため、チェックの抜け漏れを防ぐツールの必要性は強く感じていました。

コンセプトは「毎日の作業が少し楽しくなる」。KONOHA(コノハ)に込めた想い。

監修業務は地味に大変です。

  • 一行一行誇大表現が含まれていないか、効果効能を想起していないか確認する。
  • 気になる点があれば該当箇所をキャプチャしてパワーポイントに貼り付ける。
  • 指摘箇所に指摘理由と代替案があれば代替案を記載。
  • 写真素材とキャッチコピーの組み合わせで誇大表現が含まれていないか、効果効能を想起させていないか確認する。
  • 最終的に総合的に確認する。
  • クライアントからの指摘内容の質問を随時受け付ける。


  • この作業を毎日行い、年間で100件以上も対応する監修者がいます。Webサイト制作の付加価値として、私も2015年からずっとこの監修作業をしていました。監修数が多すぎて正確な商品点数は覚えていませんが、少なく見積もって延べ500商品以上を監修したと思います。

    このような苦行ともいえる監修を「毎日の作業が少し楽しくなる」ようなUIにしたいと考えてワイヤーとデザインを仕立てました。

    ×

    プロダクトを立ち上げるにあたって、まずはプロダクト名を考えなければなりません。

    名前はとても重要です。これからずっと使うものなので。

    めちゃくちゃ考えました。1ヶ月位で20-30案書き出しました。

    コピーライターさんにお願いする。という方法もありましたが、やはり思い入れのあるプロダクトにしたかったので自分であれこれ考えました。なによりも、名付け親になりたいですし。

    私たちがサービスを提供するにあたって、日本らしいプロダクトにしたいと考え、日本古来の名前を調べまくりました。広告表現データベース『ツクヨミ』も実は日本書紀から頂いてます。プロダクト名も同じように日本書紀から頂こうと考え、その中で「コノハナサクヤヒメ」が目に留まりました。

    言の葉(ことのは)から「と」が抜けた「このは」という名前がぴったりだと直感で感じます。私たちが手掛けるのは、広告チェックツールというプロダクト。言葉を補うツールであって欲しいという願い。そして、日本書紀に出てくる神様「コノハナサクヤヒメ」。

    この2つの言葉が重なり、「KONOHA(コノハ)」と命名されました。

    ミッション「全ての広告で、広告チェックを事前に行う」世界を作る

    人を動かすには、プロダクトだけでは難しいでしょう。

    情熱がなければ人は動きません。心が動かない。

    ミッションを作って、登る山を明確にし心を一つにせねば。

    そのように考え、私はミッションを作ることにしました。

    どうありたいか。どういう世界を作りたいか。

    借り物の言葉でなく、オリジナルのミッションを作るためにひたすら調べ、書き、修正を繰り返しました。そのプロセスを経て、「全ての広告で、広告チェックを事前に行う世界を作る」が生まれたのです。

    少しずつ広がり始めたミッション。日本を超えて、国外でも広告チェックが事前に行われる世界を作るために。

    2020年4月にKONOHA(コノハ)が生まれました。セミナーを開催し、知ってもらい、地道にダイレクトメールを配信し仲間を増やして行きました。

    広告表現チェックサービス『コノハ』を提供開始-特許取得の広告表現データベースを使用-PR TIMES×

    そして、サービス開始から3年が経った2023年6月末、無料・有料アカウントの合算発行数が1,000アカウントを突破しました。今は大手企業様を中心にご利用いただいています。感謝しかありません。

    「全ての広告で、広告チェックを事前に行う」世界を作る。次世代AIチェックツール『KONOHA(コノハ)』の誕生秘話。



    誇大広告は世界各国で問題となっています。そのため、「全ての広告で、広告チェックを事前に行う」世界を作るため2022年に国際特許を出願しました。現在、アメリカ、中国、韓国、台湾といった各国の国内特許移行手続きを現在進めています。

    「全ての広告で、広告チェックを事前に行う」世界を作る。次世代AIチェックツール『KONOHA(コノハ)』の誕生秘話。
     
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