―地域に根ざすサッカークラブ、水戸ホーリーホックのグリーントランスフォーメーションへの挑戦―

夢と感動、そして一体感の共有を目指して。

私たち水戸ホーリーホックは、茨城県県央・県北の15市町村をホームタウンとするJリーグクラブです。

「夢と感動と一体感の共有に向けて、地域に根ざし、地域と歩み、地域に貢献し、地域と共に発展します。」をビジョンに掲げ、競技の場において夢と感動を届けることはもちろん、地域とともに歩み、地域社会に貢献し続ける存在でありたいと考えています。


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「GXプロジェクト」始動 ― サッカークラブが挑む再エネと農業の融合

2024年、水戸ホーリーホックはクラブの新規事業として「GX(グリーントランスフォーメーション)プロジェクト」を発表しました。その柱の一つが、再生可能エネルギーと農業を融合させる「ソーラーシェアリング」への挑戦です。そのアクションがまもなく形となる今、クラブの「農業」と「再エネ」への歩みをご紹介します。

『再エネと農業』―地域に根ざすサッカークラブ、水戸ホーリーホックのグリーントランスフォーメーションへの挑戦―


(ソーラーシェアリングイメージ)

GRASS ROOTS FARM始動 ― 農業を通じて地域とつながる

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茨城県は農業が盛んな一方で、高齢化や後継者不足による耕作放棄地の増加という課題も抱えています。

私たちはまず「農業」の現実を学び、魅力を再発見し、発信することから始めました。

2021年9月、農業事業「GRASS ROOTS FARM」をスタート。城里町にある約1,000㎡の畑で、難易度の高い「ニンニク」の栽培にチャレンジしました。

この取り組みは、ファン・サポーターの皆さまによるボランティア参加によって支えられ、農業体験を通じてスポーツとの新たな接点を生み出しています。

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「GRASS ROOTS FARM」の意味

クラブのブランドプロミス「新しい原風景をこの街に」との親和性から、「原風景(GRASS ROOTS FARM)」の名を命名しました。

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なぜ「ニンニク」から?

一般的に栽培が難しいとされるニンニクを成功させれば、その土壌で他の作物も育つとの考えから挑戦しました。収穫された「ホーリーニンニク」は、スタジアムで販売され、ナス、ピーマン、玉ねぎなどの栽培にも広がりを見せています。


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子どもから始まった気候アクション ― 「新しいふつうを子どもたちから」

ある県内在住の小学5年生から届いた一通のメール。「大好きなサッカークラブが、気候問題にどう向き合っているか知りたい」この純粋な問いかけをきっかけに、クラブと子どもたちによる「新しいふつうを子どもたちから」プロジェクトが始まりました。

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テーマは「大豆ミート」。環境負荷の少ない食材として注目されるこの素材を使った「大豆ミートバーガー」が開発され、スタジアムで販売。選手やサポーターも巻き込んだムーブメントに発展し、農作物と気候問題がつながる手応えを得ることができました。

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ソーラーシェアリングへの挑戦と、その未来

クラブはこの経験を機に、気候問題への継続的な取り組みを決意。GXプロジェクトとして、地域の自治体や再エネ企業、電力事業者と連携し、耕作放棄地を活用した「ソーラーシェアリング」の準備を進めてきました。

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そして、2025年6月30日――

いよいよ取り組みが形になります。

このアクションが地球規模の気候変動を一変させるわけではないかもしれません。

けれども、「地域からできること」があると信じています。

水戸ホーリーホックは、これからも地域とともに、未来へ向けた一歩を歩み続けます。
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