レオス・キャピタルワークス株式会社は『資本市場を通じて社会に貢献します』という経営理念を掲げ創業してちょうど20年を迎えました。私たちの会社は、資産運用業界のプロたちが集まり立ち上げた会社です。
お客様、そしてひふみをご販売いただくパートナー企業の皆様をはじめ、当社を支えてくださった皆様に心より感謝しています。
「レオスはなぜ上場するの?」「企業が上場するってどういうことなの?」といった疑問に答えることで、より深く私たちのことを知っていただきたい。そんな想いで、今回は、上場当日のセレモニーの様子をレポートいたします!
当日は朝から幹事証券会社への訪問や個人投資家向けニュースメディア「Stock Voice(ストックボイス)」への出演、東京証券取引所でのセレモニー、記者会見など、怒涛の1日を過ごします。
今回は、上場プロジェクトを担当する部署である経営企画&広報・IR室の仲岡、田村、桜井、当日セレモニーに立ち会ったマーケティング部の鈴木、松永に裏側をたっぷり聞いてきました!
レオスの上場ストーリーはこちら↓
https://labo.rheos.jp/n/nd2ee7cb83a47
https://labo.rheos.jp/n/n91d0b8a87ef0
セレモニー前
――上場当日は主幹事を務めてくださった証券会社さんへの訪問からスタートしましたが、そこではどんなことをしましたか?
仲岡:証券会社の方がマーケットへの船出のお祝いにと本社に招いてくださり、初値がつく瞬間を共にします。レオス株は買い気配から始まったので株価ボートを見ながら気配値(けはいね)が表示されるのを確認しました。レオスの株価が公募価格の1,300円を上回る推移をしていたこともあって、安堵の気持ちもありとても雰囲気はよかったですね。
上場するのが他の業種の企業だとその株価ボードの見方から説明するそうですが、レオスは運用のプロなので、「説明どうしますか……?」という感じでそこは運用会社である当社ならではかもしれませんね。

株価ボード前での写真
その後、トレーディングルームにご案内いただきました。通常は入ることのできない場所なのですが、トレーディング業務に関わる方々がたくさんいらっしゃり、私たちが入ると同時に皆さんが立ち上がって拍手を送り続けてくださいました。広いお部屋なので回りきるのにそこそこの時間がかかるのですが、その間ずっと拍手してくださっていて、ありがたかったです。そして、マーケットの一員になったんだと実感した瞬間でもありました。
用語解説
・幹事証券会社
IPOの際に、株式の公開に関する手続きのサポートや取引所などの関係機関との調整を行なう証券会社のことです。その中でも中心的な役割を担う「主幹事証券会社」は、上場の準備から上場当日まで、企業と二人三脚で上場を目指していくことになります。
・公募価格
株式が新規上場する際に、投資家が購入する価格のことです。
・気配値(けはいね・けはいち)
株式を市場で取引する際には、買い方と売り方の希望する値段がおり合ったところで売買が成立しますが、買い注文と売り注文に大きな乖離がある場合、取引所では注文が一時停止され参考価格として気配値が表示されます。
特に需給の差が大きい場合は「特別気配」となり、公募価格の5%刻み、10分間隔で気配が更新されます。
つづいて、代表の藤野はストックボイスに出演し、今後の経営ビジョンなどをお話しました。
内容はYouTubeでもご覧になれます!
×――藤野さんのストックボイス出演の裏では、ほかのメンバーはどんな雰囲気でしたか?
仲岡:やっと、和やかな気持ちになれたというか……。前日4月24日の午後に、投資家の皆様の購入資金が当社に振り込まれてきたという連絡を受け、その段階で藤野さんと「明日は大丈夫そう(無事に上場できそう)だね」とお話ししました。
田村:やっと、ですね。
仲岡:それまでは役員も私たち自身も「本当に上場できるのか」と確信が持てなかったですし、なんなら当日も副社長の湯浅さんと「システム障害などが起きないといいね」と話していました。本当に最後の最後まで、手放しで喜べませんでした。
――それは2018年に直前で上場を取りやめたという背景もありますよね。
仲岡:そうですね。私も田村さんもその時はまだ入社していませんでしたが、今回の上場準備をする中で、プロジェクトメンバーの雰囲気からもその時の恐怖というか、トラウマみたいなものをずっと感じていました。気を緩められる瞬間は私たちを含め全員、まったくありませんでしたね。
本当に万が一のことを考えて、ありとあらゆるニュースリリースの準備をしていたくらい
上場当日までのこの緊張感は、一度上場を直前で断念したことがある当社独特のものかもしれませんね。
打鐘は「〇〇順」

――ここから東京証券取引所に移動し、いよいよ上場のセレモニーですね。
仲岡:セレモニーでは、企業の繁栄を願い「五穀豊穣(ごこくほうじょう)」に由来して5回鐘を鳴らします。社長1人が5回鳴らすケースもあれば、5人が1回ずつ鳴らすケースもあり、レオスは後者です。
事前に鐘を鳴らす順番を申請する必要があり、役員の皆さんと相談しました。創業メンバーから鳴らす案や年齢順に鳴らすという案もあったのですが、最終的には「背の順」か「あいうえお順」になり、「あいうえお順」が採用されました。
――創業メンバーの五十嵐さん、役員の岩田さん、白水さん、藤野さん、湯浅さんの順ですね。
松永:社長がトリを務めるのという会社が多いでしょうね。藤野さんは「4番バッター」と言っていました!
鈴木:そうなんですよ!私は会場2階の回廊から写真を撮ろうとスタンバイしていたのですが、「(5番目のトリだと思っていたのに)もう藤野さん出てきちゃった!」と思って焦ってカメラを向けました。
――役職順とかではなく、背の順やあいうえお順という案が出てくるのがレオスっぽいですね。
仲岡:そうですね。発案者は藤野さんです!

2階の廊下からセレモニーを見学できます。参加した社員は、ここから様子を見守っていました。

テレビなどで見る電光掲示板にレオスの名前が流れ、上場を実感できます。

授与式

2階で見守るレオスメンバーに手を振る白水

鐘を鳴らすセレモニーで笑顔の藤野・湯浅
――セレモニーを間近で見て印象的だったことはありますか?
鈴木:すごくいい雰囲気でしたね。
仲岡:セレモニーで社員の皆さんと合流して、役員の方々の雰囲気が穏やかになったように見えましたね。

鈴木:すごく嬉しかったのが、鐘を鳴らすときに五十嵐さんが私たちに気が付いてこっちに向かってアピールしてくれたんです。「今から打ってくるよー!」という感じで。実際の五十嵐さんのお気持ちはわかりませんが、嬉しかったですね。

レオスメンバーに気づき手を振るトップバッター・五十嵐。後日、五十嵐にその時の気持ちを聞いたところ、やはりレオスメンバーが見守っている姿がとても嬉しかったそうです。
仲岡:藤野さんの鐘の音はひときわ大きかったですね。次の湯浅さんの番が来てもまだ鐘が揺れているくらい。
田村:実はこれには裏話があって、ストックボイスの撮影の時に東証の方と話していて、「あの鐘は思いっきり打っても壊れませんよ」と言われていたのもあるのかもしれません。
仲岡:その後の湯浅さんの打鐘は優しかったです(笑)それぞれの特徴があって面白かったですね。

このあと、思いっきりいきます!

トリは優しく打鐘。

上場プロジェクトを担当した経営企画のメンバーと。ほっとした表情ですね。

セレモニー後は自由撮影の時間も。当日駆け付けたメンバーも一緒に記念撮影。

東京・日本橋兜町の「KABUTO ONE」のキューブ型モニター前で役員による記念撮影。全員が身に着けている「赤いハンカチーフ」は広報・桜井がお店を駆け回って見つけてきた品です。
桜井:セレモニーの服装をどうするか、直前までいろいろと悩みました。レオスらしくスーツやネクタイの色は自由にして、コーポレートカラーの深紅のハンカチーフをお揃いにすることに決めました。「これだ!」という理想の赤色を見つけられて良かったです。
記者会見
――セレモニーのあと、東証の地下にある会場で記者会見が行なわれましたが、会場は満杯だったとか……!
仲岡:そうですね。そこまで大勢の記者さんがいらしてくれるのも珍しいと聞いています。質問もたくさんいただいて、30分で一度会見自体は終了したのですが、その後も個別に質問がある記者さんの行列ができるほどでした。
桜井:中には、ほぼ2003年の創業当初からお付き合いいただいている記者さんも来てくださり、紙面で大きく取り上げてくださったのは本当に嬉しく、感謝したい出来事でした。


記者会見終了後も長蛇の列が……!
桜井:記者会見は予行演習などがありません。実はちょっとしたハプニングにも見舞われたのですが、無事に終えることができてホッとしました!
もう一つのセレモニー
――この日の最後に、社内で祝賀会を行ないました。当社で恒例の“アレ”はやったのでしょうか?
松永:はい!セミナールーム(レオスで一番広い部屋)に鐘を運んで、レオスがでIPO企業さんにセレモニーを行なう時と同じように運用本部長の渡邉さんが司会をして行ないました。渡邉さんが「本日上場したレオス・キャピタルワークスの皆さん、おめでとうございます!」と言って、それに応えて藤野さんが鐘を鳴らしました。日頃の(社内)セレモニーでは木槌はレオスが用意したものを使いますが、今回は本物の東証セレモニーで使用した木槌です!
【鐘を鳴らすセレモニー】
レオスのエントランスには東証の鐘を模した小さな鐘があり、上場を控えた企業の皆様がロードショー(上場の前に、機関投資家に向けて行なう会社説明)にいらしたときには、この鐘を本番前の予行演習として5回鳴らしていただきレオス社員でお祝いしています。

東証で記念にいただいた立派な木槌

小さな鐘ですが、これまで多くの企業の門出をお祝いしてきた特別な鐘です。そんな先人たちにつづいてこの鐘を鳴らせるのもまた、少し感慨深いですね。

レオスメンバー祝賀会での記念撮影。
多くの仲間がふえ、さらなる飛躍に向けて!
いかがでしたでしょうか?
資産運用会社として、これまでたくさんの上場企業のビジョン・経営努力を目にしてきたレオスですが、この日を境に私たちもそんな企業の仲間入りを果たしました。
もちろん、ここがゴールではありませんが、2018年の上場取りやめから5年の歳月が過ぎ、少し肩の荷がおりた日でもあります。
たくさんの方々に支えていただいた感謝の気持ちを胸に、さらにパワーアップしたレオスとして皆様と社会のゆたかな未来に貢献できるようつとめてまいります。
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