ヒラパー・ウィルソン(Hiraparr Wilson)
toe、思い出野郎Aチーム、やけのはら、BTB特効、CATBOYSなど数々のアーティストのアートワークを手掛けるほか、名門セントラル・セント・マーチンズを首席で卒業した宇佐美真緒とスウェーデン人デザイナー・アルヴェ・ラガークランツ(Alve Lagercrantz)の2人がクリエイティブディレクターを務める新鋭ブランド・SIRLOINにイラストを提供するなど、幅広い活動を行なってきている東京出身のアーティスト、ヒラパー・ウィルソン。そんなヒラパー・ウィルソンから、今回開催する個展<POWDER>へのテーマについてのステートメントが公開された。ヒラパー・ウィルソン「終わりのない夏の自由研究に今日もぼくはいそがしい」
虫とりやおやつを食べたりして近所で過ごす夏休み。あわただしい世の中に不穏な気配を感じつつ、終わりのない夏の自由研究に今日もぼくはいそがしい。あたまの中に浮かぶのは土、砂、セメント、片栗粉、火山灰、星屑、スプレー、爆薬と花火、空気中を漂う粉じんと散り散りなイメージ。研究テーマは不確で掴み所がないのだけれど、確かにそこにある景色の粒子を捕まえること。コンビニ弁当に入ってるバランの陳腐な滑稽さに感動を見出す様に。手始めに極身近なものをブリコラージュしてみる。身体はここにあっても出来るだけ遠くへ旅立つこと。横田基地の側で育ったヒラパー・ウィルソン自身が、幼少期から多感な時期にかけてアメリカのキャラクターそしてヒップホップと出会った個人的な経験から、ヒップホップの歴史において最初期に誕生した重要な手法である“サンプリング”を用いた製作物もディスプレイされる。また学生時代の彼に大きな影響を与えた神話体系や人類学、そしてブリコラージュという方法が施されている作品も。前日には入場無料のレセプションも開催される。気になった方は来週末、クリエイティビティ溢れる彼なりの自由研究を覗きに足を運んでみては。
EVENT INFORMATION
POWDER
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