日本代表の前田大然と旗手怜央が所属するセルティックは、圧倒的強さでスコットランド1部リーグ4連覇を達成した。
そうしたなか、PFAスコットランド(プロ選手組合)は、年間MVP候補4人を発表。
セルティックから前田、ニコラス・キューン、カラム・マクレガーの3人が選ばれており、残るひとりはダンディーFCで16ゴールを叩き出している33歳のFWサイモン・マレイがノミネートされた。
27歳の前田は今季全コンペティションで33ゴールと得点を量産しており、年間MVPの最有力候補とされている。
セルティックのキャプテンであるマクレガーも「2人(前田とキューン)ともアンビリーバブルなシーズンを送った。得点力でチームを牽引し、ゴール前やアシストでも圧倒的な数字を残した。大然は群を抜いている。彼らのおかげで僕らMFの仕事はずっと楽になったよ」と讃えている。
そうしたなか、『BBC』は、”フィジカルビースト“の前田が得点力を覚醒させたと特集しつつ、こうも伝えていた。
「前田の物静かで勤勉なイメージとパフォーマンスは、セルティックファンにとって彼の魅力をさらに高めている。
CLヤング・ボーイズ戦でレッドカードをもらった前田はファンに謝罪した。『こんな素晴らしい雰囲気の中、チームに迷惑をかけて本当に申し訳ない』と。
これには多くの反響があった。『好きなようにやってくれ、相棒』というような内容の反応が多く見られたが、これは多くの人が彼のパフォーマンスに対してどのように感じているかを示唆している。
同様にプレーを離れて垣間見える貴重な姿でもサポーターの心を掴み、愛される存在となっている。幼い子供たちをマスコットにしたり、チームメイトと一緒にインタビューにカメオ出演したりなど。
試合前に頭を剃るというそれまでの習慣をやめて髪を伸ばしたのも、ヒーローとしての地位をさらに高めている。これは坊主が嫌だと言う娘をなだめるためらしいが。
しかし何よりも、彼はセルティックのタイトル獲得に大きく貢献してくれた」
FWながら驚異的なプレッシングで守備でも貢献する前田は、ファンから愛されているが、ピッチ外でも見る者を魅了しているとのこと。
なお、年間MVPは5月4日のアワードで発表される予定。