
世界各国で行われているワールドカップ予選。日本はすでに本大会への切符を手に入れたが、まだ開催国を除いては10チームしか突破を決めていない状況だ。
今回は、そのワールドカップにおいて「本大会出場からしばらく遠ざかっている強豪国」をご紹介する。
イタリア代表
出場回数:18回
これまで4回のワールドカップ優勝を誇っているイタリア代表。1934年、1938年、1982年、そして2006年のトロフィーを掲げ、世界トップクラスのフットボールネーションであることを証明している。
しかし2014年大会ではコスタリカ、ウルグアイ、イングランドと同居したグループで3位となって敗退し、2018年と2022年は予選すら突破できず。
今回の2026年大会に向けた予選でも2試合を終えて1勝1敗、電撃的にルチアーノ・スパレッティ監督も解任されるなど混乱の渦中にある。
チリ代表

出場回数:9回
南米の国の中では4番目にワールドカップへの出場数が多いチームであるチリ代表。1962年の自国開催の大会では3位に入ったという歴史も持っている。
最後に出場した2014年大会ではオランダ、スペイン、オーストラリアと同居する厳しいグループBを2位で勝ち抜き、決勝トーナメント1回戦で敗れたものの、同じ南米の強豪ブラジルをPK戦まで追い詰めた。
ただ、彼らがワールドカップへと出場したのはこれが最後となっている。今回の予選でもなんと10カ国中最下位に沈んでおり、突破の可能性はなくなっている。
アルジェリア代表

出場回数:4回
アフリカは比較的予選突破のチームが入れ替わる印象であるが、カメルーン、モロッコ、ナイジェリア、チュニジア、ガーナあたりが上位を独占することが多い。
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が率いたこともあるアルジェリアは、その中でやや波が大きいチームの一つだ。2010年と2014年は本大会に出場してインパクトを残したにもかかわらず、それ以降予選を突破できていない。
リヤド・マフレズらタレントは揃っており、現在アフリカ予選のグループGでは首位を維持。このまま行けば久しぶりにワールドカップへの鍵を手に入れられそうだ。
コートジボワール代表

出場回数:3回
かつてディディエ・ドログバやトゥレ兄弟などを擁してアフリカ屈指の強豪となっていたコートジボワール。しかし近年はなかなか世界の舞台に立てずにいる。
ワールドカップ本大会に出場したのは3回で、2006、2010、2014。予選が厳しいアフリカでは3大会連続出場はかなり大きな成功であるが、それ以降は一度も突破できていないのだ。
ただ、2023年にはアフリカ・ネーションズカップで優勝したこともあり、チームの勢いはある。現在予選グループFでガボンと熾烈な首位争いを繰り広げており、このあとの戦いは注目だ。
チェコ代表

出場回数:9回
チェコスロバキア時代も含め、これまで9回の出場を果たしてきたチェコ代表。1934年では2位という好成績を残しており、直近では2006年のドイツ大会でプレーした。
トマーシュ・ロシツキーやヤン・コレル、ペトル・チェフ、パヴェル・ネドヴェドなど様々な名タレントが集まったチームはとても魅力的であったが、その時をピークとして下降線を辿った。
ただ、今回のヨーロッパ予選ではグループLで3勝1敗の首位に立っており、20年ぶりの本大会出場に向けて前途洋々である。
ノルウェー代表

出場回数:3回
北欧においてはスウェーデンやデンマークに比べて実績がない国ではあるが、これまで3回のワールドカップ出場を果たしてきたノルウェー。
1998年の大会ではグループAでブラジルに次ぐ2位となり、決勝トーナメントへと進出。ベスト16でもイタリアを相手に善戦したという経験がある。
それからしばらくは予選敗退が続いていたが、今回はアーリング・ハーランドやマルティン・ウーデゴールなど世界最高クラスのタレントがおり、28年ぶりの本大会出場を果たしたいところだ。