パレスチナのガザ地区に居住していたサッカー選手ムハンナド・アル・ライリーが、爆撃による負傷で死亡したとのこと。
『WAFA』が伝えたところによれば、アル・ライリーが負傷したのは先週月曜日のことだったという。
イスラエルの攻撃ドローンがガザ地区中央部にあるマガジー難民キャンプを爆撃した際、アル・ライリーが居住していた家の寝室にミサイルが命中したとのこと。
これによってアル・ライリーは頭部に重度の外傷と頭蓋骨内出血を負い、病院で治療を受けていたものの、その甲斐なく7月3日に息を引き取ったそうだ。
アル・ライリーは今季所属していたカダマート・アル・マガジーというクラブでデビューした選手で、2016-17シーズンには中心的な存在としてパレスチナ・プレミアリーグへの昇格を成し遂げた経験を持つ。
その後シャバブ・ジャバリアーとガザSCに所属したが前十字靭帯を断裂したことから長期の離脱を余儀なくされ、カダマート・アル・マガジーで復帰を果たしていたとのこと。
先日彼は結婚式を挙げたばかりであったが、ガザ地区に危険が迫るなかで妊娠した妻をノルウェーに逃がし、自身だけがパレスチナに残っていたそう。
そのなかでなんとかノルウェーへと渡航できる方法を探していたものの、安全な道を確保できずにいる中、爆撃を受けてこの世を去ることになったようだ。
パレスチナサッカー協会の発表によれば、イスラエルの攻撃が本格化した2023年10月以降で死亡したスポーツ選手は合計で585名になったという。そのうち265名がサッカー関係者であったとのこと。