2022年のFIFAワールドカップ優勝国であるアルゼンチン。熱狂的なサポーターが多い国として悪名高いが、またしてもサポーターの暴挙による事案が発生した。

同国メディア『StudioFutbol』は1日、同日に行われたアルゼンチン2部第20節CAコロンとCAミトレの試合で暴動が発生し、試合を中断する事態が起きたと報じた。

後半28分にアウェイチームのミトレが先制点を挙げた直後、ゴール裏にいたコロンの一部過激サポーターが役員用のボックス席がある西側スタンドとつながる扉を壊そうと暴れ始めた。暴動はさらに激化し、複数人がフェンスの一部を破壊してスタジアムの堀部分に侵入。ピッチに危険なほど接近した。

警察がすぐに介入し、暴徒化したサポーターの侵入を防いだ。消防隊も駆けつけ、スタンドに向けて放水を開始すると、ゴール裏から石やペットボトルがピッチに投げ込まれ、主審は試合の中断を決断した。

試合終了の笛が鳴った後も、選手入退場のトンネルへ絶え間なく投石が続いたため、選手たちはスタジアムから退場できなかったという。暴動のエスカレートを受け、動員された治安部隊はゴム弾を使って暴徒化したサポーターの強制撤去を行った。

同メディアは「アルゼンチンサッカーの安全面の問題が浮き彫りになる一日となった」と伝えた。老若男女問わず安心安全にサッカー観戦ができるJリーグの環境が恵まれていると感じる事案だった。

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