イングランド2部ノリッジは22日、アシスタントコーチを務めていた元イングランド代表MFジャック・ウィルシャー氏が暫定監督に就任したと発表した。

現在33歳のウィルシャー氏は、現役時代にイングランド・プレミアリーグのアーセナルで背番号10を背負って活躍したMFで、小柄ながら卓越した足下の技術やパスセンスで観客を魅了し、多くのグーナーに愛された。

アーセナルでは公式戦通算197試合に出場して14得点27アシストを記録。

同クラブのレジェンドと呼んでふさわしい実績を持つ選手だった。

イングランド代表としては、18歳でデビューを飾り、将来を期待されていた。

しかし、度重なる負傷により2018年6月にアーセナルを退団すると、その後はウェストハム、ボーンマス(以上イングランド・プレミアリーグ)、デンマーク1部オーフスを渡り歩き、2022年7月に30歳の若さで現役を引退した。

現役引退後は古巣アーセナルへ戻り、U-18チームの監督に就任すると、監督就任初年度である2022‐23シーズンに、FAユースカップを制覇するなどすぐに指導者として結果を残し、高い評価を受けた。

ノリッジは、今季のイングランド2部第44節終了時点で、13勝14分17敗の勝点53で24チーム中14位に沈んでいる。

直近10試合でわずか1勝と不振が続き、22日にデンマーク人指揮官ヨハネス・トルップ監督を解任。

リーグ戦残り2試合という状況だが、ウィルシャー氏が暫定監督としてこれらの試合の指揮を執ることになった。

次節は元イングランド代表MFマイケル・キャリック監督が率いるミドルズブラと26日に、最終節は元ウェールズ代表MFアーロン・ラムジー氏が暫定監督に就任したばかりのカーディフ・シティと5月3日に対戦する。

特に最終節は、アーセナルの一時代を共に築いたウィルシャー氏とラムジー氏の対戦に注目が集まる。

編集部おすすめ