セレッソ大阪、名古屋グランパス、徳島ヴォルティスOBの柿谷曜一朗氏にとって、幻の移籍先だったレアル・マドリード。同クラブの下部組織出身であり、日本代表MF久保建英(レアル・ソシエダ)と同世代のスター選手として注目を浴びていたMF中井卓大には、2024/25シーズン終了後にもフリーとなる可能性がある。


 9歳の頃からマドリードの下部組織でプレーしていた中井は、2025年6月までの延長延長を勝ち取り、2022年のマドリードBチームへの昇格を果たしたが、昇格以降は苦戦。2022/23シーズンにスペイン3部リーグで2試合の出場にとどまると、2023年夏にラージョ・マハダオンダへ期限付き移籍。ラージョでもリーグ戦5試合のスタメン出場でノーゴールという結果に終わっていた。

 引き続きマドリードBチームで構想外扱いを受けた中井は、2024年夏にSDアモレビエタへ期限付き移籍。2024/25シーズン開幕から8試合つづけてスタメン出場も、コンディション不良の影響もあり、2024年11月以降は2試合の出場。期限付き移籍期間は2025年6月までだったが、同年2月に期限付き移籍の契約が終了している。

 SDアモレビエタ退団後、今度はラージョ・カンタブリアへ期限付き移籍した中井。新天地でスペイン4部リーグ12試合中5試合で先発出場しており、直近4試合つづけてスタメンに名を連ねている。ただ、ラージョへの期限付き移籍期間は2025年6月までであり、現時点で残留の可能性は報じられていない。

 くわえて、マドリードとの契約は2025年6月に満了を迎えるが、現時点で契約延長の公式発表はなし。シーズン終了後に退団する可能性も十分考えられるだけに、以前から話題になっているJリーグ移籍論が再び湧き起こるかもしれない。日本代表の中心選手である久保と対照的なキャリアを歩んでいる中井の今後に注目が集まりそうだ。
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