イギリスメディア『WalesOnline』は先月23日、イングランド下部リーグのサッカーファンが、人種差別の疑いで「恥ずかしさ」を理由に自殺をしたと報じた。
報道によると、イングランド5部チェスターFCの大ファンであるアンドリュー・ポール・ヒューイット氏は、昨年12月1日に実家で首を吊っているところを発見された。
同氏は前日に、イングランド5部でライバルのワリントン・タウンとのアウェイ戦を観に行っていた。
チェスターのサポーターグループが、ワリントンの選手に向かって人種差別的なジェスチャーをする映像が試合後にインターネット上へ出回り、クラブは該当人物を特定して警察が捜査中であると発表していた。
ヒューイット氏の兄弟アラン氏は「完全に常軌を逸している。アンドリューはその場の雰囲気にのまれてしまった」と述べた。
アラン氏の供述によると、ヒューイット氏はクラブの発表やコメントを読み、その結果、スタジアムへの出入りが禁止や、刑務所に投獄される処罰を受けるのではないかと疑っていたという。
アラン氏は「(アンドリューは)どちらの結果になっても恥ずかしさに耐えられなかった」と説明した。
検死では「ヒューイット氏は、チェスターFCのホーム&アウエーを40年間追い続けた『勤勉な人物』であった」と語られた。
ノース・ウェールズ管区検察官のジョン・キティンズは、審問に集まった遺族へ「非常に悲劇的で、非常に困難な状況での死である。彼が残した穴は、みなさんの人生の中で埋めがたいものでしょう」と追悼の意を表した。