
本日は11月1日。背番号1と言えば、サッカーにおいてはもっとも明確に「GKの番号」と位置付けられている。
にもかかわらず、クラブでキャリアを通じてこの番号をつけていない世界的な守護神たちがいる。今回はそんなレアキャラ5名を紹介。
なお、イタリア代表GKジャンルイージ・ドンナルンマもその一人だったのだが。
この通り、所属のPSGで今季ついに1番となってしまったため除外する。
マイク・メニャン(16番)

フランス代表/29歳
まずは、今夏のEUROでフランス代表の正GKを務めたマイク・メニャン。191cmという長身を感じさせないネコのような反射神経と体の伸びを持つ。
長らリールで国内最強の守護神に君臨していたが、ドンナルンマの代役としてミランに引き抜かれると、セリエAでもその実力を証明してみせた。
2020年に25歳にして代表デビューを果たすも、怪我のために2022年のカタールワールドカップメンバーからは落選。しかし努力を重ねてEUROでの活躍につなげた。
もともとはPSGで育成された選手であり、フランスリーグでは長らくGKの背番号は「1」「16」「30」と決まっていた。そのため、イタリアでも一貫して16番を背負っている。
エドゥアール・メンディ(16番)

セネガル代表/32歳
エドゥアール・メンディは昨夏からサウジアラビアのアル・アハリでプレー。194cmの長身で高さと超人的反応を武器とする守護神だ。
2020年にレンヌからチェルシーに移籍するまでは、世界的には無名だったが、20代後半にして大ブレイク。
だが、2020-21シーズンにチェルシーのCL優勝に貢献すると、FIFAの最優秀GK賞を授与されるなど世界的な存在となった。
メニャン同様にフランスで育った彼も16番に愛着を持っており、代表でもこの番号をつけている。
ヤン・オブラク(13番)

スロベニア代表/31歳
今季もアトレティコ・マドリーの守護神は、13番のヤン・オブラク。1番以外のGKでもっとも有名な一人だ。
ポルトガルの名門ベンフィカで名を上げたが、母国リーグでは弱冠16歳で正GKになるなど若い頃から天才として期待されていた。
188cmの長身で長い手足を活かした超人的なセービングを連発してチームのピンチを救う。どちらかといえばオールドタイプのGKと言える。
ポルトガル時代は16番、12番、93番、13番、そしてベンフィカでは41番と多彩な番号をつけていたが、2014年にアトレティコへ加入して以降は一貫して13番をつける。
シモン・ミニョレ(22番)

元ベルギー代表/36歳
日本企業が買収する以前のシント=トロイデンでプロデビューし、世界的なGKとなったシモン・ミニョレ。
ティボー・クルトワとともにベルギー代表のゴールマウスを支え、かつてリヴァプールの守護神だった彼は、背番号22に愛着を持つ。
シント=トロイデン時代につけた22番を気に入っており、リヴァプールでは1番に変更するチャンスがありながらそれを断ったほど。
2019年に移籍したクルブ・ブルッヘでは最初の2シーズン、生まれ年(1988年)にちなんだ88番をつけたが、2021-22シーズンから22番に変更した。
アレクサンダー・ニュベル(33番)

ドイツ代表/28歳
最後は、マヌエル・ノイアー後のドイツ代表守護神の座をマーク=アンドレ・テア・シュテーゲンらと争うアレクサンダー・ニュベル。
2020年にシャルケから移籍したバイエルンではノイアーの牙城を崩すことができなかったが、ローンされたモナコとシュトゥットガルトで確かな実績を残している。
とくにシュトゥットガルトでは、正GKとして昨季のブンデスリーガ2位に貢献。今季もここまでリーグ戦全試合でスタメンを務めている。
シャルケやバイエルンでは35番をつけたが、デビューしたパーダーボルンで12番、モナコで16番、そして現在のシュトゥットガルトでは33番を着用。今後も1番以外を選んでほしいところだ。