フランスメディア『France Bleu』は今月5日、アマチュアサッカーの複数の試合で人種差別的な発言や暴力が起きたと報じた。

問題となったのは、同月4日に同国コート=ドール県で開催された三つのアマチュアサッカーの試合。

これらの試合では、ファンの激しい人種差別発言や暴力行為により、試合が途中で中断・中止したという。

モンティニー=シュル=オーブとエンタント・スポルティブ・デュ・ヴァル・ドゥルス(ESVO)の試合では、観客の一人がESVOの選手に対して人種差別的な発言をしたとして、同クラブは翌日5日にクラブ役員会を開いて対応を協議しているという。

ESVOのマルセル・ヴェルヌボー会長は「私は40年間クラブの会長をしていますが、こんなことは初めてです。全国的に不安定な雰囲気が私たちのレベルのサッカーにも影響していると思います。正直、こうした出来事にはうんざりしています。やる気も失せますし、本当に辛いです」とコメントした。

ほかの2試合(CSオーゾン対FCヴァンジャンヌ、ASULJサン=ジャン=ドーヌ対ASシャトノワール=ロワイヤル)では、観客同氏の口論や乱闘があり、試合は途中で中断・中止となった。最終的に警察がクラブからの要請を受けて現場に出動し、事態を鎮静化させた。

このように、観客の人種差別問題発言や暴力行為は、トップリーグの試合だけでなくアマチュアリーグでも発生しており、欧州で深刻な問題となっている。

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