東アジアE-1選手権で、日本代表戦にも出場した香港代表FWマイケル・ウデブルゾール(米高)。すでに決まっていた中国2部の蘇州東呉への入団が突然取り消しとなった。

今月18日、中国メディア『南方網』は、「蘇州東呉足球倶楽部は公式に香港代表FWマイケルとのチーム合意手続きを7月16日付で終了したことを発表し、今後は法令および契約に基づき処理を進めていく」と伝えた。

同メディアによると、突然の契約が取り消しとなった理由は、マイケルがE-1選手権の中国戦後にメガホンを使って中国代表サポーターに対して英語で侮辱的な発言をしていたことが明らかになったためだという。その様子が中国のネット上に出回ると大きな物議を醸した。

その後、マイケルはSNS上で「本当に申し訳ございません。中国のファンを怒らせるつもりはありませんでした」と謝罪。しかし、蘇州東呉は速やかに同選手のチーム合流を拒否する決定を下し、実際にチーム合流前に前に契約を解除した。

また、蘇州東呉はマイケルとの「契約に従って」訴訟を起こす方針であり、もし実際に裁判に発展した場合は、今後同選手が中国のクラブと契約することは不可能になるだろうと推測される。

マイケルは、ナイジェリア人の元サッカー選手の父を持ち、香港で生まれ育った快速FWで、ドイツ3部インゴルシュタットや同国5部マンハイムでプレーした経験がある。

香港出身の選手では珍しく、欧州でのプレー経験がある選手であることから、今後のステップアップが期待されていた。

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