世界最速でワールドカップ(W杯)出場を決めた日本代表。

一方、アジア3次予選の各グループで3位、4位となったチームは、10月に中東で開催される4次予選に臨む。

そうした中、3次予選で日本と同じグループCで4位となって4次予選進出を決めたインドネシア代表は、中立性を求めている。

『CNN Indonesia』によると、インドネシアサッカー協会会長のエリック・トヒル氏が、同国の4次予選の試合にクウェート人審判が割り当てられた決定に対して、中東以外の国から審判を選ぶようFIFAとAFCに抗議の書簡を送付したという。

インドネシアは今年10月8日にサウジアラビアと、11日にイラクと対戦する。4次予選グループBのホスト国にはサウジアラビアが選ばれ、悲願のW杯出場を目指すインドネシアは運命の2試合をジェッダで行う。

今月16日にジャカルタのブン・カルノ国立競技場で行われた記者会見に姿を現したトヒル会長は、冒頭で「中立性」を求めるためにFIFAとAFCに抗議の書簡を送ったことを報告し、中東以外の地域から審判を選ぶよう求めたと明かした。

「我々は現在、オーストラリア、日本、中国、あるいはヨーロッパなど、もっと中立的な地域の審判を希望して交渉を進めています。結果を見守りましょう」

さらに同会長は「この状況は一種のプレッシャーになっています。我々のサッカーが成長しているからこそ、過剰に構える勢力も出てきているでしょう。本来サッカーは、健全な競争のもとあるはずなのに、現実にはこうしたことが起こってしまっているのです」と苦言を呈した。

なお、4次予選のホスト国であるカタールとサウジアラビアは、スタジアムのアウェイ席を約8パーセントに制限しており、審判問題以外でも不平等だと批判を浴びている。

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