2026年W杯に向けたアジア最終予選で日本代表と同じグループCを戦った中国。

日本相手に2試合で計10失点を喫するなど低迷し、予選敗退が決まってしまった。

そうしたなか、14日に行われた中国スーパーリーグ(1部リーグ)の河南vs成都蓉城戦であったサポーターの行動が問題になっているようだ。

『QQ』などによれば、河南は、一部の過激なアウェイサポーターによる非道な行為があったと強く非難する声明を出したという。

昨年9月の同一カードでもサポーター同士の激しい衝突が発生したため、1か月前から警備体制を整えてきたそう。

それでも、一部の過激な成都蓉城サポーターたちは、試合前にスタジアム周辺の公共施設に河南を侮辱するステッカーを公然と貼り、河南選手を表彰するキックオフ前のイベント最中にも侮辱と挑発行為があり、さらに試合後にも侮辱的、対立的、扇動的な振る舞いがあったとのこと。

河南は声明のなかでこうも綴っているそう。

「本来、サッカーは熱狂を呼び起こし、ポジティブなエネルギーを伝えるスポーツであるべきだ。

一部の成都ファンによる行為は、そのサッカー精神から完全に逸脱し、中国スーパーリーグが長年かけて培ってきた文明的な観戦雰囲気を深刻に損ない、ファンの反発を激化させるものである。

早急かつ真剣に対処しなければ、より深刻な対立を招き、リーグの健全な発展に計り知れない損害を与える可能性が非常に高い」

同紙は、「この事件がネット上で拡散されると、全国のファンが成都の過激なサポーターによる不適切な行動を非難した」とも伝えている。

河南の監督は、昨年からの遺恨を踏まえて、「今日はファンのために戦う!」と訴えていたそうで、試合は河南が3-2で勝利している。

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