いよいよ目前に迫ったUEFAチャンピオンズリーグ決勝。フランス1部PSGが、イタリア1部インテルとの一戦に挑む。

PSGの優勝となれば、フランスのクラブとしては実に32年ぶり、92-93シーズンのマルセイユ以来の欧州制覇となる。

およそ30年ぶりの覇権奪還を目指し、国内が一丸となって声援を送っているかと思いきや、実情はそうでもないようだ。

ポルトガルメディア『Record』によると、フランス国内ではPSGの優勝を望まない声も根強く存在しているという。

特にその筆頭が、フランス唯一のCL王者マルセイユのサポーターたちだ。

マルセイユは国内唯一のCL優勝クラブという誇りを持ち、かつPSGとは強烈なライバル関係にある。

そのため、今大会の決勝では多くのマルセイユ市民がインテルを応援し、青と黒のユニフォームを着て観戦に臨むと見られているそう。

フランスメディア『BFM TV』によれば、市内のスポーツ用品店ではインテルのユニフォームが飛ぶように売れ、在庫切れが続出しているという。

あるスポーツ用品店のスタッフはこう語っている。

「本当にクレイジーだ!普段は誰もインテルのユニフォームなんて買わないのに、いまでは皆がインテルファンのようだ。我々がフランス唯一のCL王者でいられるよう祈っているよ」

“PSGの悲願”と“マルセイユの誇り”が静かにぶつかる一戦。

UEFAチャンピオンズリーグ決勝は、現地時間5月31日午後9時(日本時間6月1日午前4時)、ドイツ・ミュンヘンでキックオフされる。

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