アルゼンチンメディア『infoabe』は27日、現役時代はスペイン1部の名門バルセロナやメキシコ代表で長らく活躍したDFラファエル・マルケス氏の息子であるMFサンティアゴ・マルケスが22歳の若さで現役を引退すると伝えた。
現在メキシコ2部CFアトランテに在籍している同選手は、父ラファエルがASモナコでプレーしていた2003年にフランスで生まれた。
2023‐24シーズンにはカナダ1部ヨーク・ユナイテッドへ期限付き移籍し、公式戦12試合に出場。順調にプロサッカー選手としてのキャリアを歩んでいたように思えたが、ネカクサに復帰すると、主にU-23チームでの出場となり、なかなかトップチームに昇格できずにいた。
そのような中、サンティアゴはインスタグラム上で「多くのことを考え、家族と話し合い、多くの良心の呵責を感じた結果、きょう、僕はサッカーに別れを告げることにした」と突然現役引退を発表した。
同選手は「父のようになること、1部リーグでプレーすること、ヨーロッパでプレーすること、いつも明確な夢を持っていた」とコメントしたが、『infoabe』は「最も議論を巻き起こしたポイントは、彼が“ダークサイド”について話したこと」と報じ、同選手が感じたプロサッカー界の“闇”に注目した。
メキシコ代表のレジェンドの息子は「サッカーの高みに触れる幸運に恵まれた人は多いが、このスポーツに幻滅し、失望している人はさらに多い。サッカーは時として非常に危険なものであり、ケガのせいだけでなく、自分以外の他人が下す決断もある。いま、私に残されているのは、感謝することだけだ」と想いを綴った。
プロサッカー選手として大成するためには『才能』だけでなく、様々なめぐりあわせや運も持ち合わせていないと厳しいのかもしれない。